今回はUndoFishさんのトラックバー対応イージングスクリプト 2020版を紹介したいと思います。
このスクリプトは移動方法にイージングを利用することでオブジェクトに緩急のある動きをつけることができます。
特にUndoFishさんのイージングでは既存のグラフを指定するだけなので、今までオブジェクトを動かす機会のなかった人でも簡単に緩急のある動きが作れると思います。
イージングで緩急をつけるとは
イージングで緩急を付けるとは?ということで実際に違いを見てみるのが一番ですね。
片方は直線移動でテキストの座標を移動させたもの。もう片方は同じ距離、同じ時間で移動方法にイージングを適用させたもの。
イージングの方は加速と減速によって動きにメリハリが付いています。イージングを利用することでこうした動きを作ることができます。
導入
まずはニコニコ動画にあるUndoFishさんの動画ページへ行きます。詳細情報にあるurlからスクリプトをダウンロードします。urlはファイルへの直リンクになっています。
【Aviutl】7年目にして今更だけど、イージングバグってたから更新した・後編【スクリプト配布】
ダウンロードしたeasigng_tra_2020.zipを解凍します。
ファイルが足りないなど上手く解凍できない場合は7-Zipなど他の解凍ソフトを利用してみてください。
exedit.aufと同じ階層にscriptフォルダがあることを確認します。
scriptフォルダに先ほど解凍したファイルを移動またはコピーします。
scriptフォルダに直接入れた場合は、メニューの下の方にイージングが表示されます。
別パターン。
scriptフォルダに新しいフォルダを作成することもできます。フォルダ名は任意です。
scriptフォルダ内で新しく作成したフォルダにファイルを入れた場合は、メニューの上部にイージングが表示されます。
使いやすい方で導入してみてください。
イージングの適用
移動させたいパラメータをクリックします。すると移動方法を選択するメニューが出てきます。
easing_normal@uf_easingをクリックして選択します。
一度メニューが閉じてしまうので、再びパラメータをクリックします。メニュー下部の設定[1]をクリックします。
小さなウィンドウが開くので、ここにイージングの番号を入力しEnterで確定させます。
イージングの番号とそれに対応するグラフです。
上手く設定できていれば、パラメータの移動に緩急が付いていると思います。上の例では座標の移動にイージングが適用されています。
使用例
図形の拡大率移動にイージングを適用。イージングは23。
図形のクリッピング。クリッピングの右の移動にイージングを適用。こちらも23。
オブジェクトの登場と退場でイージングを分けた例。登場には23、退場には22を適用させています。
頻繁に利用されるのはeaseOutExpoと呼ばれるグラフですね。イージングスクリプトでは23がeaseOutExpoのグラフです。
オブジェクトの性質や動かし方によって適用させるイージングのグラフを変えると綺麗なモーションが作れると思うので、過去記事も参考にしてみてください。
もっと細かく設定したい
UndoFishさんのトラックバー対応イージングスクリプト 2020版は既存のグラフを選択するやり方ですが、AviUtlには他にも動きに緩急をつける方法があります。
mimarakaさんのCurve Editorを使えば、イージングのカーブを自分で調節することができます。イージングに慣れてきて、どんなカーブがどんな動きになるのかわかってきたらCurve Editorでグラフを自作してみるのも良いと思います。
いかがだったでしょうか。
テキストアニメーションやモーショングラフィックスでは動きに緩急をつけるというのがとても大事な要素になります。
UndoFishさんのトラックバー対応イージングスクリプト 2020版はすでにグラフが出来上がっているので、初めてイージングを利用する人にはわかりやすいかと思います。
機会があれば是非試してみてください。