AviUtl、Delay個別で時間差をつけたテキストアニメーション

今回は、93さんのDelay個別スクリプトを使ったテキストアニメーションを作ってみたので紹介したいと思います。

DelayMoveはold_script_etc.zipに含まれています。93さんのXからダウンロードしてください。
93さんのX
ディレイ-ニコニコ動画

動きをつける

まずは元となる動きをつけます。

テキストオブジェクトに中間点を打ち、Y座標を動かしました。

テキストアニメーションではイージングでの動きの緩急というものが重要になります。

mimarakaさんのCurve EditorやUndoFishさんのイージングスクリプトなど未導入の方はこれを機に導入してみてください。

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Delay個別

元の動きができたら、テキストの文字毎に個別オブジェクトにチェックを入れ、Delay個別をかけます。

こんな感じで、文字毎の座標移動に時間差をつけることができます。

DelayとOrder

Delayでは最初の文字から最後の文字が動き始めるまでの時間を決めます。Delayの値は小さくするほど時間差が少なく、大きくするほど時間差が多くなります。

デフォルトの100だと最初の文字から最後の文字が動き始めるまで1秒になります。Delay50なら0.5秒ですね。

Delay個別はオブジェクトに中間点を打って使います。Delayによって時間差ができる分、中間点を越えて動き続けます。

30fpsの場合、デフォルトの100だと中間点から30フレーム(1秒)まで動いています。

中間点を打たなかったり、中間点後のオブジェクトを十分にとっていないと動きの途中でブツ切りになってしまうので注意が必要です。

Delayで時間差を調節。

Delay個別のOrderではオブジェクトが動き出す順番を決めます。

順番を可視化するにはパラメータ設定からinfoviewにチェックを入れます。白い部分ほど早くに動き出し、赤い部分ほど遅い順番になります。

Order0: 左上から右下へ
Order1: 右から左へ
Order2: 上から下へ
Order3: 中央から左右へ
Order4: 中央から上下へ
Order5: 中央から同心円状へ

一行の横文字なら0,1,3をよく使うと思います。

逆順にチェックを入れると順番が逆転します。

Orderを0にして、index無視にチェックを入れ、randomを設定すると順番がランダムになります。

パラメータ設定からindexを無視にチェックを入れる。

Orderを0にしてrandomで調整します。

パラメータ設定のSeedでシード値を設定することもできます。

Delay個別で動かせる項目

Delay個別ではXYZ座標の他、拡大率、透明度、縦横比、XYZ軸回転に適用することができます。

注意点としては、Delay個別はオブジェクト側の項目に対して有効であり、メディアオブジェクトで出した座標や拡大率には適用されません。

透明度をDelay個別で時間差に。

透明度を動かす場合は0~99.9の範囲内で動かします。

拡大率をDelay個別で時間差に。

拡大率を動かす場合は0.01以上で動かします。

この他、@DelayMove.anmをメモ帳等で開くと中に詳細な説明が書かれているので読んでみてください。

使用例

Delay個別をかけることで時間差をつけたテキストアニメーションを作ることができます。

こうしたテキストアニメーションをもとに、より複雑なテキストアニメーションやロゴアニメーション、Lower Thirdのような図形とテキストを併せたモーション等が作られていきます。

ひと手間加えてみました。

上下にゆらゆら。

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いかがだったでしょうか。
Delay個別をテキストにかけることで、時間差をつけたテキストアニメーションを作ることができます。Delay個別、機会があれば是非試してみてください。