今回は中抜き文字の内側にシャドーをかけたテキストを試してみたので紹介したいと思います。
さつきさん、またはYuHimaさんの内側シャドー、ティムさんの縁取りTが必要になります。
→AviUtlでオブジェクトの内側に影を付ける、内側シャドー
→AviUtl、テキストを装飾する縁取りT
単純な中抜き文字
中抜き文字とは、ここではテキスト部分は透明でアウトラインだけのテキストのことを言います。単純な中抜き文字はティムさんの縁取りTをかけて、合成量を-100に設定することで作ることができます。
単色背景の場合
まずは単色背景にテキストを置きます。
続いて内側シャドーをかけます。設定は例を参考にお好みで調節してみてください。
内側シャドーはさつきさんとYuHimaさんのものがあります。さつきさんの内側シャドーは、別途ゆうきさんのextbuffer.luaとextbuffer_core.dllというファイルが必要となりますが、現在この二つのファイルは入手が困難になっています。これから内側シャドーを導入する方はYuHimaさんの内側シャドーを利用してみてください。
→AviUtlでオブジェクトの内側に影を付ける、内側シャドー
ティムさんの縁取りTをかけます。サイズで線の太さを調節します。線にガタガタの部分がある場合はα基準で調節してみてください。
最後に文字色の設定を背景と同じ色にして完成です。単色背景の場合はテキストオブジェクトだけで完結します。
背景に合わせた中抜き
背景のコンテンツに合わせた中抜きはマスクを利用します。まずはマスク素材を作ります。作業はSceneで行ってください。
テキストを白色で配置します。マスクでは白い部分が表示され、黒い部分が透過されます。
マスク素材ができたら、Rootに戻ります。そして、フレームバッファを出します。
フレームバッファにマスクをかけ、マスクの種類を(シーンから選択)にし、先ほど作ったSceneを指定します。サイズは現在作っている動画のサイズです。今回は500×500の動画なので、サイズは500です。
この状態ではまだ画面上に変化はありません。
内側シャドーをかけると、背景に溶け込むようにテキストがそこにあるのがわかると思います。
ティムさんの縁取りTをかけて完成です。
あとは、各設定での調節ですね。内側シャドーの設定で拡散を0にすると本記事の例のようになり、濃さを0にすると影なしに、拡散を0以上にすると影にぼかしがかかります。
使用例
中抜き文字を使ったテキストアニメーション。マスクを利用しているので、文字毎に個別オブジェクトにチェックを入れるようなモーションも上手くできます。
いかがだったでしょうか。
テキスト透過部分の内側にだけ影を付けるというのがちょっと難しく、今回はフレームバッファを利用して透過しているように見せてみました。中抜き文字と内側シャドー、機会があれば是非試してみてください。
※どうしてもextbuffer.luaとextbuffer_core.dllが欲しいという方は過去記事AviUtlでオブジェクトの内側に影を付ける、内側シャドーのコメント欄をヒントに探してみてください。リンク切れの場合はご容赦ください。