AviUtl、水で滲んだ表現

今回は、テキストや画像が水彩のように水で滲んだ表現を作ってみたいと思います。使用するのは標準のぼかしとノイズで、特別なスクリプトは必要ありません。

※めっちゃ重いです。重いです。オモイ・・・数秒の書き出しに数分かかります。

背景とテキスト

白背景に黄色と水色のテキスト。タイムラインに複数オブジェクトを置かないようにするためシーンを利用したり画像にしたりするといいかも。ここではScene1で作ってRootに呼び出しました。

元となる画像ができたら、フレームバッファを出します。フレームバッファは拡張編集上を右クリック→メディアオブジェクトの追加→フレームバッファをクリック。

ぼかしをかける

続いて、フレームバッファにぼかしをかけます。直接かけてもいいですし、メディアオブジェクトとして別に出してもOKです。今回はわかりやすいようにメディアオブジェクトにしています。

サイズ固定にチェックを入れて範囲を50と大きくすると、画面全体がぼけた状態になります。

シーンでマスク用のマップを作る

シーンでマップを作ります。背景を出してノイズをかけます。

ノイズの種類はType1です。パラメータはお好みですが、少ししきい値を高めにして全体的なメリハリをつけると上手くいきます。

パラメータ設定のシードで値を入力するとノイズの形がランダムで変更されるので、気に入った形を見つけてください。

ノイズオブジェクトがひとつだと薄くて弱いので、Ctrl+Dでオブジェクトを複製します。同じオブジェクトをいくつも重ねると結構重くなります。もし重すぎると感じる場合は、このフレームを画像として保存して利用するといいと思います。

これでマスク用マップの完成です。

マスクをかける

Rootに戻り、ぼかしの下にマスクをかけます。マスクの種類はシーンから選択にし、先ほどのマップを作ったシーンを指定します。サイズは作っている動画サイズに合わせます。1280×720なので、サイズは1280としました。

ぼかしの範囲を移動

オブジェクトに中間点を打ち、ぼかしの範囲を0→50→50と移動させます。

こんな感じ。それなりに滲んでいますが、少し薄くて弱い感じがします。

重ねて厚みを出す

フレームバッファに直接ぼかしとマスクをかけた場合はそのままフレームバッファを複製します。ぼかしとマスクはメディアオブジェクトという場合はフレームバッファとメディアオブジェクトをセットにして複製します。

3つくらい重ねれば十分かと思います。

最終的にはこんな感じで滲みができました。

滲みのコツと調整

1. 滲みの範囲はぼかしで調整します。

2. ノイズで作ったマップは、白い部分にぼかしが強くかかり、黒っぽくなるにつれて弱くかかり、真っ黒の部分はぼかしがかかりません。そのため、このぼかしがかからない黒の部分をうまく合わせられると滲みにメリハリがついて格好良く仕上がります。しきい値やシードで納得のいく形になるよう調節します。

3. ペーパーテクスチャ等を利用して質感を加えるとより「らしい」演出になります。

紙の質感を出すテクスチャを置いて透明度で調節します。

滲みの表現の出来上がり。

いかがだったでしょうか。
オブジェクトを重ねるためPCが重くなり、書き出しにも時間がかかってしまうのが難点ですが、滲み表現をする際にはぜひ参考にしてみてください。