AviUtlで紙を破ったような演出、破れクリッピング

2019年10月22日

今回は、gomethさんの破れクリッピングを紹介したいと思います。

シールを剥がすNYN姉貴 (AviUtlスクリプト配布)

破れクリッピング

背景に破れクリッピングをかけてみます。
斜めクリッピングの境界線部分にノイズをかけた感じになります。

この破れクリッピングを使って、紙が破けたような演出を作ってみたいと思います。

破れクリッピングの設定

画像に破れクリッピングをかけました。

境界線のボソボソ感は、幅を大きくすることで出すことができます。
幅を0にすると直線になります。

中心XYと角度でどこをクリッピングするか決めます。

領域を反転にチェックを入れると、クリッピングされる部分が逆になります。

破れた白い部分を作る

より紙を破いた感を出すために、白い部分を作ります。

まずは、先ほどの画像をコピペして複製します。そして、画像だったオブジェクトを図形に変更します。

ウィンドウの右上に矢印がぐるぐるしているボタンがあります。
そこをクリックすることで、オブジェクトをテキストにしたり、図形にしたりと変更することができます。

ここでは図形に変更し、図形の種類を背景にしました。
破れクリッピングの設定はそのままに、画像を白背景に変更できます。

また、オブジェクトを複製して単色化をかけても同じことができます。

画像の下に白背景を置きます。
中心Xをいじって少し左側へ移動させます。

このとき、角度や幅を画像のものよりちょっとだけ変えるとメリハリがついて、いい感じになります。

破れクリッピングを複数かける

破れクリッピングではオブジェクトが直線でクリッピングされます。
角度をつける場合は、破れクリッピングを重ねてかけ、角度をいじります。

こんな感じで出来上がり。

工夫と応用

破れクリッピングは、グレースケールと相性がいいです。
モノクロ写真を思わせますね。

グランジと呼ばれるかすれや画面の汚れのテクスチャを利用することで、より雰囲気が出ます。

破れるのはやはり紙素材を思わせるものが最適です。
鉄などの金属のオブジェクトに破れクリッピングをかけると違和感があるかも。

手描きの線やテキストも相性バッチリですね。

rikkyさんのロール巻取(ページめくり)と一緒に使うと、紙が破ける感じが出ます。

ぺたぺた貼れる、ロール巻取(ページめくり)

画像としてだけ利用しても結構動きが出ますね。
紙素材の演出には最高のスクリプトです。

いかがだったでしょうか。
紙を破いた演出にぴったりの破れクリッピング、是非試してみてください。

シールを剥がすNYN姉貴 (AviUtlスクリプト配布)