今回はシーンチェンジなどに応用できる、動きを繋げるテクニックを紹介したいと思います。
拡大率またはZ座標の移動
拡大率またはZ座標を移動させた動きです。
画面いっぱいのテキストが段々と小さくなっていきます。今回は直線移動にしています。
この移動パターンをひとつ作ったら、あとはコピペしてテキストの内容を書き換えれば連続した動きの完成です。
直線移動は時間と距離が同じなら速度は一定なので動きが繋げやすいです。一方、イージングを用いて動きにメリハリをつけるときは一工夫あると見栄えが良くなります。
イージングを使って動きを繋げる場合は、動き出しにはeaseInのグラフを、動き終わりにはeaseOutのグラフととると綺麗に繋がります。
こんなかんじ。
過去記事も参考になるかも。
→AviUtlのイージングを使ったカメラワーク
XY座標の移動
X座標の移動を繋げたもの。
テキストが画面の外へ移動します。このとき完全に画面の外には出しません。おしりの部分をちょっと残します。
画面変わって、次に出てくるシーン。こちらも完全に画面の外から入ってくるのではなく、あたまを少し出した状態から最終位置へと移動します。
このようにすることで一連の動きが繋がっているように見えます。退場と登場をどちらも完全に画面の外に出してしまうと1~2f何も映らないフレームができてしまうので、それを避けるようにしてみました。
イージングで動きに緩急をつけるときに中間点を打ったり、オブジェクトを分割したりして煩わしい場合は、メディアオブジェクトでパラメータをいじると設定しやすいかもしれません。
回転の移動
くるんっと直前までの動きを引き継いでテキストが入れ替わります。
回転0の状態から-45へ移動させます。
切り替わって次のテキストは回転45から0へと移動します。前の動きを引き継ぐ形で動きが繋がります。
ループにする場合は、動き出し(B)と動き終わり(A)を交互に設定します。
応用
今回のテーマの動きを繋げるは、それだけで格好いいシーンチェンジができるというものではなく、いろんなパターンのシーンチェンジで共通して使われるテクニックです。
拡大率や座標の移動を繋げたり、回転を繋げたり、動きのあるシーンチェンジには欠かせない要素だと思います。あわせてイージングの知識も必要になってくるので、イージングって?という方はイージングについても参考にしてみてください。
→AviUtl、動きに緩急をつけるイージングスクリプト
スプリットのシーンチェンジでも同じようにシーンとシーンの繋ぎを意識します。
切り替わり後は、直前の位置よりも少しだけ先に進んだ位置から始めると滑らかに繋がります。
これは動きを繋げるの項目ではないのですが、シーンチェンジ等でよく使うので紹介します。
シーンチェンジの際に回転や縮小をすると画面に隙間ができてしまいます。
そこでティムさんのモーションタイルTというスクリプトを利用すると、このように画面をループして隙間を埋めることができます。このスクリプトはよく使うので未導入の方は是非入れてみてください。
→AviUtl、モーションタイルTの使い方
いかがだったでしょうか。
動きを繋げるというテクニックは直接的で派手な演出ではありませんが、どんな移動にも応用がきくテクニックなので是非覚えてみてください。