AviUtlで花びらを散らす、曲面変形

2019年2月9日

今回は、ティムさんの曲面変形を紹介します。
曲面変形は、オブジェクトを曲げるだけでなく、パーティクル機能もあるので、それを利用して花びらを散らしてみます。

【AviUtl】曲面変形 スクリプト

素材となるオブジェクト

素材となるオブジェクトですが、下の画像のように領域が花びらの大きさのものを使います。

曲面変形をかける

花びらに曲面変形をかけました。
くるんと丸まっているのがわかります。

曲面変形はカメラ制御の下で使うので、オブジェクトをカメラ制御の対象とするのを忘れずに。

変形1は縦に分割してくるんと巻き、変形2では横に分割してくるんと巻くようなかんじになります。

例えば、鳥のシルエットに曲面変形をかけます。
変形2を移動させます。

鳥がはばたいているような動きになりました。

ぺらぺら感が式神やお札などにぴったり合う気がします。
変形はこんな感じで使います。

花びらを散らす

花びらに戻りまして、今度は個数を50としてみます。
すると花びらがパーティクルのように右へ移動します。

拡大率で花びらを小さくしたもの。
これをもとに各パラメータ設定を見ていきます。

パラメータ設定

まず分割数と各領域の項目です。

分割数は大きくするほど滑らかになります。
その分負荷が大きくなり重くなります。

領域サイズはパーティクルが移動できる空間です。

画面の端まで行かずに花びらが消えてしまうような場合は、領域サイズXを3000のように大きくしてみてください。

移動方向誤差は、花びらが散る方向をランダムにしてくれます。
ここを0にすると、すべての花びらが同じ方向へ移動します。

花びらの移動方向を変えたい場合は、オブジェクト側の回転を使って角度をつけてください。
例のように90度の角度つけると、横幅をいじるために領域サイズYを変えなければなりません。
領域XYは逆になるので、そこは要注意です。

使用例

この花びらは大中小3つのパートに分かれています。
一番奥の花びらは小さく、ゆっくり、暗くしてみました。
一番手前の花びらは大きく、速く、ぼかしをかけてみました。
真ん中の花びらは、前後の花びらの中間設定です。

作るときは最初に真ん中の設定を決めて、コピペしたものを使うと設定が楽です。

ひとつのオブジェクトで済まさずに、少なくとも2つのオブジェクトを使った方が綺麗に見えるとおもいます。

花びらにぼかしをかける場合は、あらかじめ曲面変形で散らした花びらをSceneで作ります。そして、Rootで呼び出したSceneにぼかしをかけます。

できあがり。

いかがだったでしょうか。
ティムさんの動画にあるように羽を飛ばしたりするのもいいですね。
曲面変形、是非試してみてください。

【AviUtl】曲面変形 スクリプト

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