
今回は、グループ制御の使い方について紹介したいと思います。
グループ制御を使うと複数のオブジェクトをひとつの塊のように扱ったり、同じエフェクト効果を複数のオブジェクトに同時にかけることができます。
複数のオブジェクトをまとめて操作

ここに二つのオブジェクトがあります。それぞれが別オブジェクトなので、これを動かそうとすると1と2それぞれに操作が必要になります。

そんなときグループ制御を使うと1と2のオブジェクトを一つにまとめて操作することができます。

グループ制御はメディアオブジェクトの追加から出します。

グループ制御ではXYZの座標、拡大率、XYZ軸回転を動かすことができます。


また、アニメーション効果を追加してスクリプトをかけることができます。本来なら一つ一つのオブジェクトにかけなければいけないところ、グループ制御にかけることで一度で済みます。
グループ制御の適用範囲

グループ制御を出すと、対象となるレイヤーと範囲がグレーになります。通常ではグループ制御の下にあるレイヤーすべてに対して適用されます。


設定ダイアログ右下の対象レイヤー数を設定することで、グループ制御の対象レイヤーを限定することができます。たとえば、対象レイヤー数を2とするとグループ制御から下2つのレイヤーまでが適用対象になります。


別の方法として、グループ制御を適用したいオブジェクト群をグループ化する方法もあります。グループ化することで適用対象を限定します。

逆に、グループ制御の適用対象外にしたいオブジェクトをグループ化するのもありですね。
応用


グループ制御のより高度な扱いとして上位グループ制御の影響を受けるにチェックを入れて使う方法があります。
グループ制御でまとめたオブジェクトをさらに別のグループ制御で操作するような場合に便利です。


複数オブジェクトをグループ制御でまとめた後に中心位置を動かしたい場合、基本効果の座標をかけてXYで中心位置を設定することができます。
使用例
画像、テキスト、図形を駆使した複数オブジェクトでできているモーション。登場後にモノクロになって縮小しながら座標移動する動きはグループ制御でまとめて操作しています。
上位グループ制御の影響を受けるにチェックを入れることで、間接毎に動きが異なるアームを表現することができます。
こんな感じ。
真・グループ制御

標準のグループ制御では上手くいかないケース、例えば間にあるグループ制御を飛ばして一番上と一番下のグループ制御を親子関係にしたい場合などでは、蝙蝠の目さんの真・グループ制御を利用すると上手くいくと思います。
一番上と一番下のグループをグループ化するか、真ん中のグループをグループ化すると上手くいくと思います。

フィルタから真・グループ制御を有効にします。割と忘れがちです。
拡張編集0.92に対応しています。導入など詳細は以下のリンクからどうぞ。
いかがだったでしょうか。
複数のオブジェクトに対し共通する動きや効果を加えたいときには、グループ制御を使うことでオブジェクト群をひとつの塊として扱うことができます。グループ制御を上手に使って効率的な編集を目指したいですね。