AviUtlを使いやすくする、テキストの使い方と設定

2018年12月3日

今回は、AviUtlのテキストオブジェクトの使い方とその設定について紹介したいと思います。テキストは動画編集の中でも重要な要素になることが多いので上手く扱っていきたいですね。

文字を綺麗に見せるコツ

テキストの大きさは拡大率またはサイズで調節することができますが、文字を綺麗に見せるにはサイズを大きくします。

画像左側がサイズ200のテキスト、右側がサイズ50で拡大率400のテキストです。同じ大きさですがサイズで大きくした文字の方がはっきりと綺麗に見えますよね。

拡大率を大きくするとぼけて見えるので、まずはサイズで大きくしてそれでもまだ足りないときに拡大率を使うようにするといいと思います。

高精度モード

テキストの詳細設定には高精度モードという項目があります。デフォルトではチェックが入っていますが、この高精度モードをオフにすると文字の輪郭がはっきりします。

拡大してみると違いが分かると思います。赤いラインから左側が高精度モード無し、右側が高精度モードありです。右側の輪郭はちょっとぼけて見えますね。

はっきりとした輪郭を見せたいときは高精度モードをオフにして、輪郭を滑らかに見せたいときはオンにするといいかもしれません。

文字毎に個別オブジェクト

通常のテキストオブジェクトはテキスト全体でひとつのオブジェクトです。座標の移動や拡大率などテキスト全体を一塊として扱います。

文字毎に個別オブジェクトにチェックを入れると、各文字を個別に扱えるようになります。

といっても、そのままでは違いはわかりません。テキストオブジェクトにアニメーション効果等のエフェクトをかけて初めて違いが分かります。

テキストアニメーションで文字が時間差で登場/退場。この動きは文字毎に個別オブジェクトをオンにしているからこそできる動きです。

93さんのTA-TrackやDelayMoveといったスクリプトを利用します。

TA-Trackを使ったテキストの演出

今回は、93さんのTA-Trackを紹介します。導入は93さんのtwitterプ…
seguimiii.com

AviUtlで動きにアクセントをつける、DelayMove

今回は、93さんのDelayMoveにあるDelay個別を紹介したいと思います。…
seguimiii.com

制御文字

文章の中で一部分だけ設定を変更したいという場合、制御文字を使います。制御文字はテキストの入力部分に直接書き込みます。

一部の文字の大きさを変えたいというときは、変更したい文字を<s><s>で囲みます。頭のsの後にサイズを設定することで囲われた部分の大きさを変えることができます。

おしりの<s>は設定を通常通りにするためのもので、その後に文字が続かないのであれば省略可能です。続けて設定する場合は<s100>よく使う<s150>制御文字<s>といった感じになります。

部分的に色を変えたいときは、変更したい文字を<#><#>で囲います。これも後がなければおしりの<#>は省略可能です。

これらは併用して使うこともできます。

文字の一部でフォントを変更することもできます。特に日本語と英数字が混ざった文章では英数字だけを欧文体に変更することで見栄えが随分と違います。

<s,フォント名><s>とサイズの後にカンマをしてフォント名を入力します。サイズのsは特に設定しないのであればs,とサイズの値を省略できます。もちろん<s150,montserrat extrabold><s>とサイズを指定してもOKです。

AviUtlでカーニング、座標の制御文字

今回は、文字のカーニングをメインに制御文字の「座標の指定」について紹介したいと思…
seguimiii.com

大きなサイズのテキストは重い

AviUtlでは大きなサイズのテキストはかなりの高負荷です。大きなサイズのテキストを扱う際は画像として扱うことも考えに置いておくといいと思います。

画像にするかテキストオブジェクトにするかの判断基準は、文字毎に個別オブジェクトとしてテキストアニメーションさせるかどうかです。文字毎に動かさないのであれば画像の方が軽いので、座標や透明度をいじるだけであれば画像がよいです。

AviUtl、キャッシュテキストでテキストの負荷を軽くする

今回は、oovさんのキャッシュテキストを紹介したいと思います。拡張編集用スクリプ…
seguimiii.com

デフォルトの設定を変更する

こちらテキストオブジェクトのデフォルトでの設定です。普段からよくテキストを使うなら毎回フォントを変えて、サイズを変えて、中央揃えに変えて、高精度モードをオフにして・・・と大変ですよね。

テキストオブジェクトのデフォルト設定をカスタマイズして効率化を図りましょう。

まずはいつもの設定でテキストを設定します。文字を最初から入力しておくこともできますし、座標も設定できます。

設定後、設定ダイアログを右クリック>設定の保存>現在の設定を初期値にするをクリックします。これにより、次からテキストオブジェクトを出すとこの設定がデフォルトになっています。

会話や説明でテキストを多用する動画編集では、テキストのデフォルトをカスタマイズするだけで編集が楽になると思います。

いかがだったでしょうか。
テキストの使い方と設定、是非参考にしてみてください。

カテゴリー

関連記事