
今回は、座標の制御文字について紹介したいと思います。
座標の制御文字

制御文字<p>は、テキストオブジェクトの文字に対して<p50,50>のように記述して使います。
最初の数値はX座標を、次の数値はY座標の位置を表します。
座標はテキストオブジェクトの領域内のことであり、画面全体の領域ではありません。
Z値もありますが、今回は省略します。

表示の仕方は2種類あります。
ひとつは絶対表示で、pの後に数値を入力します。
もうひとつは相対表示で、数値に+-をつけて使います。
テキストの座標を調整する


中央揃えで文字が真ん中にきているテキストオブジェクトです。


「01」の前に<p0,0>と記述してみます。
「01」の座標がXYともに0となり、結果左揃えになりました。


続いて、「01」と「SPACE」の行間が大きいので、狭めてみます。
「SPACE」のY座標を-80と現在の位置より上になるように調節します。
このように、制御文字<p>を使うことで文字の位置を調節できるようになります。
カーニング

AviUtlでできたらいいなぁと思っていたことのひとつがカーニングです。
カーニングは、字間を適切に整えて文字を見やすくする方法のことです。
たとえば、この画像では、他の文字に比べて「P」と「A」の間が空きすぎているように見えませんか。


制御文字<p>で字間を詰めたり、大きく取ったりすることで読みやすいテキストにすることができます。
文字を動かしたりする動画ではあんまり使わんじゃろと思うかもしれませんが、一応こんなことができるよ、ということで。
カーニングの練習サイトです。
カーニングについてどの記事を見ても紹介されていて、ゲーム感覚でカーニングが学べます。
その他の使用例


・文字毎の字間を変えてみた
・行間は揃えた
・文字同士の垂直の位置を揃えてみた
本来複数オブジェクトを使うはずのことが、ひとつのオブジェクトでできました。

制御文字の<r>を使って表示速度を指定したもの。
<r5>です。


その他の制御文字と組み合わせて、ちょっと複雑なレイアウトもオブジェクトひとつで済んでしまいます。
過去記事では、特定の文字の大きさや色、フォントなどを変える制御文字を紹介しています。
いかがだったでしょうか。
サイズや色の変更ほど多くは使わないだろう座標の制御文字ですが、カーニングができるのは収穫でした。
いまだに知らないことがたくさんあります。
座標の制御文字、是非試してみてください。