AviUtlでカーニング、座標の制御文字

2019年6月9日

今回は、文字のカーニングをメインに制御文字の「座標の指定」について紹介したいと思います。

拡張編集の説明書exedit.txt

AviUtlの拡張編集には説明書があります。exedit.txtをメモ帳で開いてみてください。拡張編集の操作やエフェクトなどについての詳細が書かれています。

この中の制御文字の項目に座標の指定があります。この座標の指定を利用してカーニングを行います。

制御文字(座標の指定)

座標の指定は<p50,50>のように記述します。最初の数値はX座標、後の数値はY座標になります。この制御文字を調節したい文字のあたまに記述します。

座標の数値の前にプラス、マイナスをつけると相対指定になります。カーニングは相対指定で行います。

個別の字間を整える

サンプルテキストです。よく見るとAの左と右のスペースが他の文字と比べて少し空いているように感じます。座標指定の制御文字を使ってカーニングしてみます。

スペースを調節したい文字の前に座標指定の制御文字を記述します。字間を詰めたいときはX座標をマイナスの値にします。

ほんのちょっとの手間でテキストが読みやすくなりますね。

テキスト全体の字間はテキストオブジェクトの字間で調節できますが、個別に字間を設定することはできません。個別に字間を整えるときは座標指定の制御文字<p>でカーニングしましょう。

縦書きの場合でも、字間を詰めるのはX座標の数値で行います。縦だからY座標かなと思ってしまいますがX座標です。

行間を整える

サンプルテキスト。テキストが二行になると行間も考えなくてはなりません。一行目と二行目の間を詰めてみます

<p+0,-50>と今度はY座標をマイナスの値にして詰めました。

左揃えで中心(0,0)

テキストを左揃えにしつつ、手動でオブジェクトを中央に配置するのは結構大変です。そんなとき、座標指定の制御文字を使えば簡単に左揃えで中心を中央にすることができます。

各行のあたまを<p0,+0>とX座標を絶対指定で0にします。これでテキストが左揃えになります。

中心は(0,0)のままなので座標を(0,0)にすればテキストオブジェクトが中央に配置されますし、拡大縮小も中央からになります。

使用例

基本的にはグラフィックの要素として、今まで別々のテキストオブジェクトで行っていた作業が、座標指定の制御文字を使うことでひとつで済むようになります。

タイトルやロゴなどの特にサイズの大きな文字や、動かさない歌詞やセリフなどのテキストはカーニングを行うと見やすくなります。

ゲーム感覚でカーニングが学べるサイト

カーニングの練習サイトです。カーニングは読みやすいという感覚で決まるので、どの位空けるのか、詰めるのかは練習で慣れるしかありません。こちらのサイトはゲーム感覚でカーニングが学べます。

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いかがだったでしょうか。
個別の字間を調節するには座標指定の制御文字を使います。制御文字には文字の色、サイズ、フォントなどを個別に変更するものもあるので、是非いろいろ試してみてください。