
前回の導入に続き、今回はAviUtlを快適に使うための環境設定について紹介します。
システムの設定

AviUtlの[ファイル]→[環境設定]→システム設定を選択します。

【最大画像サイズ】
最もトラブルの原因になりやすい設定項目が最大画像サイズです。この最大画像サイズを超える大きさの画像や動画を読み込ませると、ぼかしなどのエフェクトが効かないといった現象が確認されています。
サイズの大きな画像等を扱う予定がある場合は、この値を大きめに設定しておくといいと思います。値は8の倍数で設定してください。

【編集ファイルが閉じられる時に確認ダイアログを表示する】
AviUtlでは本体の右上にある×ボタンを押すと即終了し、誤って押してしまうと直前までの編集が一部消えてしまいます。この項目にチェックを入れることで終了前に確認のダイアログが出てきて誤終了を防ぐことができます。
拡張編集の環境設定


本体だけでなく、拡張編集にも環境設定があります。拡張編集を右クリックして環境設定を出します。
【自動バックアップを有効】
AviUtlはデフォルトでバックアップ機能がついています。オブジェクトに何かしらの変更を加えたのち、5分間隔でバックアップが保存されます。


バックアップはaviutl.exeがあるbackupフォルダにあります。ここから直接ファイルを拡張編集にドラッグ&ドロップしてもいいですし、プロジェクトを作成する際にバックアップファイルから新規作成して復元が可能です。
ファイルの関連付け

AviUtlを入れたフォルダの中にexedit.iniというファイルがあります。exedit.iniには拡張子を関連付ける記述があり、ここで書かれている拡張子のファイルを読み込みます。 反対にここに書かれていない拡張子のファイルは読み込まれません。
動画ファイルを読み込まないトラブルでは、exedit.iniを開いて必要な拡張子を書き足します。
.mkv=動画ファイル
.mkv=音声ファイル
といったように動画ファイルと音声ファイルをセットにします。
.mp3=音声ファイル
.gif=動画ファイル
のようにどちらか片方ということもあります。
他の読み込みトラブルだと、ファイル名に中国語、韓国語、è ù à といった日本語のキーボードでは打てないような文字が含まれていると読み込んでくれませんでした。
ビデオフィルタの順序

AviUtlの[設定]→[フィルタ順序の設定]→ビデオフィルタ順序の設定を開きます。
フィルタはかける順番によって結果が異なるため、人によってその順序がまちまちです。これがいいというのがないのですが、私個人のものを参考までに載せておきます。
便利なプラグインやスクリプトを探して自分だけの環境を構築する
ここまでAviUtlの導入と環境設定について見てきました。ここから先は外部のプラグインやスクリプトを導入して自分だけの環境を整えることになると思います。

一例として、ここではMADを作っていた私のおすすめプラグイン・スクリプトを紹介します。
- 番号を指定して動きに緩急をつけるイージングスクリプト
- イージングのカーブを自分で作るCurve Editor
- アニメーション効果等の設定をコピペするCopyFilter
- 色指定にカラーコードを追加するAddColorCode
- 詳細確認に便利な虫眼鏡プラグイン
- メモリの使用量を軽減してくれるInputPipePlugin
- プレビュー確認に拡張編集RAMプレビュー
いかがだったでしょうか。
自分だけの環境を作り上げたらあとは編集ですね。表現方法やアイデアなどを工夫して動画編集ライフを楽しみましょう!
FLAPPERではこの他にも有志の方々が作ってくださったプラグインやスクリプトを紹介しているのでよかったら参考にしてみてください。