
今回は、フリーの動画編集ソフトAviUtlのインストールについて紹介します。
AviUtlはダウンロードしたファイルを任意の場所に展開するだけなので、公式にはインストーラーはありません。不要になったらフォルダごとゴミ箱に捨てることでアンインストールになります。
AviUtlというソフトは自分で拡張して構築するスタイルなので、パソコンの知識がなくて難しいと感じる方もいるかもしれませんが、フリーソフトでAviUtlと同じことができるソフトは多くないと思います。これを機に動画編集もパソコンの知識も身につけていけたら良いですね。
目次
AviUtl本体と拡張編集

公式ページからaviutl110.zipとexedit92.zipをダウンロードします。
テスト版として拡張編集にexedit93rc1.zipというのがありますが、あくまでテスト版なのでこれから始める方にはexedit92.zipをお勧めします。
AviUtlのお部屋

任意の場所にAviUtlフォルダを作成し、その中で本体と拡張編集を解凍します。

AviUtlというソフトはプラグインやスクリプトを追加して機能を拡張することができます。そのためにここでscriptフォルダとpluginsフォルダを新規作成しておくと良いと思います。
scriptやpluginsのつづりを間違えることが結構あるので、要注意ですね。
mp4を読み込めるようにする


続いて、扱う機会が多いであろうmp4ファイルを読み込めるようにします。ダウンロードページから最新のL-SMASH Worksをダウンロードし、解凍します。
AviUtl用のおすすめ版は変わることがあるので、ダウンロードページの情報を確認し優先するようにすると良いですね。
Mr-Ojii/L-SMASH-Works-Auto-Builds/releases

lwcolor.auc
lwdumper.auf
lwinput.aui
lwinput64.aui
lwmuxer.auf
解凍したファイルの中から五つのファイルをpluginsフォルダ、またはAviUtlのフォルダにコピーします。これでmp4ファイルを読み込むことができるようになります。
InputPipePluginを導入する

L-SMASH Worksと併せて導入したいのがInputPipePluginです。InputPipePluginの導入によってAviUtl本体のメモリ使用量を削減してくれます。
動画編集というのはPCに高負荷がかかりがちです。少しでも軽くするために導入しておくと良いと思います。
【第五回ひじき祭】 AviUtlのメモリ使用量を減らすプラグインを作った 【動画制作支援ツール】

解凍したファイルのうち、InputPipeMain.exe、InputPipeMain64.exe、InputPipePlugin.auiの三つのファイルをlwinput.aufと同じ場所にコピーします。
要はL-SMASH Worksを入れた場所ですね。

導入後は、ファイル>環境設定>入力プラグインの優先度からInputPipePluginがL-SMASH Works File Readerよりも上にあるか確認します。
mp4ファイルで出力できるようにする

mp4での読み込み環境を整えたら、次はmp4で出力する環境を作ります。
rigayaさんのサイトからx264guiExを導入します。右サイドバーにあるx264guiEx 3.xxから最新のものをダウンロードしてください。
rigayaの日記兼メモ帳

解凍したファイルをAviUtlのフォルダにコピーします。これで動画を読み込み、出力する準備が整いました。
pluginsフォルダが既にある場合、フォルダの上書き確認が出ると思います。はい(Y)を押して上書きしてください。
導入したプラグインの確認




AviUtlを起動し、[その他]からプラグインの各情報を確認してください。先ほど入れたL-SMASH Worksやx264guiExの情報が載っていれば、正常にインストールされています。

最後に[設定]から拡張編集の設定を出せば、いつでも動画編集が始められます。
気になるポイント
ダウンロードできない

ブラウザによってはセキュリティが高く設定されており、ファイルをダウンロードしようとすると弾かれることがあります。設定でセキュリティを下げるか他のブラウザでダウンロードしてみてください。
また、セキュリティソフトによってファイルが削除されたりする場合、一時的に無効化したりファイルを例外指定することでダウンロードすることができると思います。
セキュリティに関しては、ご自身で対処できるときのみ自己責任でお願いします。
導入が難しい
以前に比べ新しいプラグイン等が公開されているため、あれも入れた方が良いこれも入れた方が良いとなって複雑になってきているのかなと思います。
動画編集をしたい人にとってはL-SMASH Works、x264guiEx、InputPipePluginをベースに今必要なものを組み込んで、それ以外は後々必要になってから導入しても遅くはないと思います。
ファイルを置く場所
ダウンロードしたプラグインやスクリプトの多くは説明や注意書きが同梱されていると思います。「ファイルは”指定場所”に置いてください」とか「○○と××は同じ場所に置いてください」など指示に従って導入します。
人によっては決めた場所に置いてすべて同じように管理したいと思うかもしれませんが、動かなくなる原因になってしまいます。
本体と拡張編集を解凍したファイルは動かさずに、後から自分で入れたプラグインやスクリプトをpluginsフォルダやscriptフォルダに入れて管理するのがおすすめです。
やむを得ずファイルを別の場所に離して置く場合は、メモ帳などでこのファイルはどんなファイルなのかを記して保存しておくと良いと思います。
バージョンを変えるなら
本体や拡張編集のバージョンを変更するならば、上書きせずに新しい環境を構築するのがおすすめです。
新規作成したフォルダで本体と拡張編集を解凍して、必要なものを今までのAviUtlフォルダから引っ張ってくるとスムーズにバージョンの違うAviUtlを構築できると思います。
プラグインやスクリプトが多すぎで自分でもどれが何だかわからないという場合は、AviUtlフォルダを丸ごとコピーして、コピーした方のフォルダでいろいろと試します。
要はバックアップを取っておきましょう。
まとめ
- AviUtl本体と拡張編集をダウンロード、解凍する
- L-SMASH worksを導入してmp4を読み込めるようにする
併せてInputPipePluginを導入する - x264guiExを導入してmp4を出力できるようにする
AviUtlの基本的な導入は以上です。次にすることはAviUtlを快適にするための環境設定になります。