AviUtl、ノイズで炎を作る

2019年9月12日

今回は、ノイズを使って炎を作ってみたいと思います。

AviUtl、ノイズで雲を作る
AviUtl、ノイズで冷気と湯気を作る
AviUtl、ノイズで星空を作る
AviUtl、ノイズでモニターのちらつきを作る

シーンでマスクを作る

背景にノイズをかけたものですが、このままだと画面いっぱいに炎が広がってしまいます。一工夫してマスクを作ってみましょう。

Sceneを利用します。
背景や三角形を使って中央が高くなった形を作ります。

ブログの背景と同化してしまうのでグレーに着色していますが、図形の色は白です。

炎を作る

先ほどのシーンをRootで呼び出します。
再生速度を0にすると画像のように扱え、オブジェクトを伸ばすことができます。

そこへぼかしをかけます。サイズ固定にチェックです。

続いて着色するためにグラデーションをかけます。
下をオレンジっぽく、上を赤っぽい色にしました。

ノイズをかけます。Type2です。
周期Yを小さくすることで、縦に伸びる感じになります。

更に発光をかけます。
しきい値と拡散速度で明るさを調節します。

オブジェクトをコピペして、透明度やグラデーションの色などでも調整可能です。

出来上がり。

明るさや彩度を抑えた暗めの画像と一緒に使うと効果的です。

もう一工夫

先ほどの炎はひとつのオブジェクトでできているため、炎が変化する速度が同じになります。
オブジェクトを三分割して、それぞれの速度Yや変化速度に少しだけ差をつけます。

中央の炎の速度を速くしてみました。動きにメリハリがつきます。
ついでに炎の上部を紫っぽく着色。

応用

ノイズをかける図形を長方形にすると、ろうそくの炎のようなものもつくれます。
グラデーションは、上がオレンジ、下を青っぽくするのがコツです。
発光で明るさを調整します。

背景にノイズをかけた画面いっぱいに掩う炎です。Type5のノイズを周期XYともに小さな値にして、しきい値を大きく取りました。
コピペして、設定からシードを変えて変化をつけたものと二つの炎を使っています。

あわせて火の粉のようなものを飛ばすと、より雰囲気が出ると思います。

AviUtl、炎や魂のゆらめきを作るディスプレイスメントマップ

今回は、ディスプレイスメントマップを使ったテキストや素材の加工を試してみたので紹…
seguimiii.com

いかかがだったでしょうか。
雲や煙はType1を、炎にはType2やType5と使い分けてみてください。

AviUtl、ノイズで雲を作る
AviUtl、ノイズで冷気と湯気を作る
AviUtl、ノイズで星空を作る
AviUtl、ノイズでモニターのちらつきを作る