
今回は、ディスプレイスメントマップを使ったシーンチェンジを紹介します。
Sceneで素材づくり


Sceneで歪みの元となる素材を作ります。
シーンチェンジの前半部分と後半部分の2つが必要になります。
まずは前半部分。
背景にマスクをかけます。
マスクの種類を円にして、マスクの反転にチェック。
ぼかしを250に。
このぼかしが滑らかな歪みを作り出します。
サイズを1900から100へ移動させます。
イージングは6番を使用しました。
最初ゆっくりであとから速くなるグラフがいいと思います。


スピードが速いのでスローにしていますが、このような動きを作り出します。
だいたい20フレームです。


続いて後半部分。
先ほどの前半部分のオブジェクトをコピー。
Scene 2に張り付けます。
サイズを100から1900と逆にします。
イージングを7番に変更します。
最初速く後からゆっくりになるグラフがいいです。
これで下準備は完了。
フレームバッファにディスプレイスメントマップ


Rootに戻りまして、フレームバッファにディスプレイスメントマップをかけます。
フレームバッファの長さは、Sceneで作った素材と同じ20フレームです。
マップの種類を(シーンから選択)にし、前半部分のシーンを選択します。
変形方法を拡大変形にして、元のサイズに合わせるにチェックを入れます。
ぼかしを0にします。
拡大変形のパラメータを150と大きくすると画面が歪みます。

こんな感じに歪みます。


後半部分は、前半部分をコピペして、後半部分のSceneを選択します。

シーンチェンジの際に画面が歪みます。
あとはお好みで、放射ブラーや色調補正などエフェクトを足してください。
ポイント

最初のフレームでは、画面の四隅に背景のぼかしが残らないように気を付けます。
作る動画のサイズによって数値は変わってきますので、適宜マスクのサイズを調節してください。

最後のフレームでは、マスクのサイズを100と少し残す感じにしました。
サイズ0にすると歪みのないフレームができてしまい、シーンチェンジに違和感を感じたので、少し残した方がいい感じになるかなと思います。

シーンの設定では、アルファチャンネルありにチェックを入れてください。
チェックがないと上手くいきません。

ぼかしが効かないという場合、読み込む画像が最大画像サイズを超えていることが考えられます。
【ファイル】→【環境設定】→【システムの設定】から、最大画像サイズを大きく設定してみてください。

できあがり。
いかがだったでしょうか。
ディスプレイスメントマップを使ったシーンチェンジ、機会があれば是非試してみてください。