
今回は、カウンターについて紹介したいと思います。
カウンター、カウンター改

カウンターはカスタムオブジェクトから出します。
カウンター改はLuaJIT使用による不具合に対応したもので、Ψ(`∀´)Ψケケケ と (´・ω・`)ショボーンさんのサイトで入手することができます。AviUtl標準のカウンターで不具合が生じる場合は、カウンター改を試してみてください。
【AviUtl】LuaJITでのバグに対応したカスタムオブジェクトの『カウンター改』を配布!【Script】
表示形式

カウンターもカウンター改も設定項目は共通です。ここではカウンター改で説明しますね。
まずは、表示形式を見ていきます。


表示形式は0~7の8種類。
0~3は単純に数字を表示します。表示形式4~7は時間表示のようになります。
動かしてみる
カウントアップです。

ここでのポイントは、速度を0にして手動で動かすということです。初期値の項目が表示する数字の部分で、0から74へと移動しています。
このように、速度を0にして初期値を移動させれば、オブジェクトの長さに関係なく任意の数値をカウントすることができます。
初期値にはマイナス値をとることもできますし、74から0へ移動させるとカウントダウンにもなります。
タイマー
表示形式5のタイマーです。

速度が1の場合、オブジェクトの長さに応じてカウントされます。例えば、オブジェクトの長さが5秒だったらカウントも5秒分となります。

速度を設定している場合、中間点などを打ってもカウントは止まりません。特定の数値で留めておくには、別オブジェクトで速度を0にし、初期値で設定します。
矢印のボタンでは0.1単位でしか設定できませんが、直接入力することで0.01単位で設定することができます。

初期値を設定して速度を-1にすればカウントダウンになります。
注意点


表示形式の6と7に関しては、初期値の設定がそのまま秒数になっていないので注意が必要です。
(初期値/6)分として表示されるようで、初期値を60とすると(60/6)=10分となるようです。
30秒のカウントダウンだと、初期値3、速度-1といった具合で運用することになります。
フォントの変更

数字を表示するフォントは、パラメータ設定のフォント名から変更できます。フォント名は直接入力になります。

フォントについて、文字に与えられたスペースが等幅なもの(tabular)と、文字によってスペースが異なる(proportional)フォントがあります。
数字の1を比べるとわかりやすいと思います。上段はどの数字も均等にスペースが割かれていますが、下段の1は他の数字と比べて幅が狭くなっていますね。
こちらは等幅なフォント。使用しているのはフリーフォントのLato。
こちらは文字によってスペースが異なるフォント。使用しているのはフリーフォントのMontserrat。
等幅なフォントでは十の位は安定していたのに対し、こちらは一の位の数字にあわせて十の位の数字が動いてしまっていますね。
カウンターで使用するフォントは等幅フォントの方がきれいに見えると思います。ただ、デザインなどで使用されるのはスペースが異なるproportionalフォントが多く、格好いい等幅なtabularフォントを見つけるのはちょっと骨が折れます。
インフォグラフィックスの動画を見ると、フォントのデザイン優先でproportionalフォントを使っているものも多く見られるので、デザインと見やすさどちらを取るかによると思います。
使用例
カウンターはInfographicsでよく使われています。パーセンテージや金額、その他の数字をカウントするときに重宝します。
最近だとRTA用のタイマーとしてカウンターを使えるのではないでしょうか。速度を1にしてオブジェクトを必要なだけ伸ばせば、計算することなく時間が計れます。
いかがだったでしょうか。
カスタムオブジェクトのカウンター、機会があれば是非試してみてください。