AviUtl、ノイズでモニターのちらつきを作る

2019年9月20日

今回は、ノイズを使ってモニターのちらつきのようなものを作ってみたいと思います。

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円にノイズ

ちらつきのノイズは、図形の円を使います。
サイズを大きめにとって、縦横比で楕円にします。

ぼかしをかけてからノイズをかけます。
ノイズはType4を使用し、周期Xを小さめの値にして横に伸ばします。
速度変化を1にしました。
しきい値を30としました。

こんな感じのノイズができます。

透明度をランダム移動にするとちらつき感が増します。
ついでに色も水色っぽい色にしました。

画像と合わせてみるとこのようになります。
これが基本のノイズです。

続いて、より画面のちらつき感を出すための工夫を見ていきたいと思います。

ちらつき感を出す工夫

ノイズの素材を複製して、しきい値に違いを出します。
片方はしきい値を低く、もう片方はしきい値を高く設定します。

また、濃淡は透明度で調節します。

フレームバッファにラスターをかけて、モニターの歪みを表現します。

走査線もしくはモザイクをかけると、モニターのちょっと画質が悪い感じが出ます。
画面が綺麗過ぎないというのもポイントですね。

背景に斜めクリッピングをかけた帯状の図形にノイズをかけたものです。
合成モードを減算にして透明度で調節します。

カメラでモニターを撮影したような帯を加えると、モニターっぽさが出ると思います。

ノイズに合わせて、元画像または元動画の明るさも変えてみましょう。
色調補正の明るさや輝度を下げます。

ここでは、透明度をランダム移動にして明暗を作っていますが、明るさや輝度をランダム移動にしても同じように明暗を作ることはできます。

ノイズをスローで再生したもの。
大体10f~15fくらいの長さで作っています。

タイムラインはこんな感じ。
透明度やしきい値は中間点を打って瞬間移動でフレーム毎に調節しました。

ちらつくノイズ自体は難しいものではありませんが、モニターっぽさを出すための工夫でいくつかのオブジェクトを組み合わせるのが難しかったです。

ノイズのしきい値や画像の明暗は、手軽に作るならランダム移動、クオリティを求めて作り込むなら瞬間移動で毎フレーム設定と使い分けるといいかもしれません。

参考動画

いかがだったでしょうか。
こういったエフェクトを初めて作る場合、参考動画なしには作るのが難しいです。まずはvimeoやyoutubeなどで参考動画を探してみてください。

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