AviUtlで余韻を残す動き、減衰振動

2019年7月3日

今回は、kaisatsuさんの減衰振動を紹介したいと思います。

減衰振動は移動方法の一種

減衰振動はパラメータを移動させるときに指定する移動方法のひとつです。

移動方法で減衰振動を選択した後、再度クリックしてメニュー下部の設定[]に振動させる回数を入力します。デフォルトでは[2]になっています。

それぞれの動きの違い

まずは直線移動を見てみます。
赤枠が停止位置です。直線移動では左側から出てきてスッと停止位置で止まります。

続いてイージングの35番です。
停止位置を越えて戻ってくる動きになります。35番では行き過ぎて戻る動きは1回だけですね。

では、減衰振動を指定してみます。回数は[5]です。
停止位置を一旦過ぎた後、戻ってくる動きでも停止位置を越えていますね。減衰振動[5]では、行って戻ってを5回繰り返す動きになります。そして、その幅が段々と小さくなっていきます。
これが減衰振動の動きの特徴です。

回転にイージングの35番と減衰振動[5]をそれぞれかけたもの。
少しずつ揺れが収まっていく動きが、より回転の勢いを表していますね。

使用の際のコツ

減衰振動での移動は、揺れている間も含めて完全に停止したときに中間点に到達します。そのため、振動回数を多く設定していると動きがめちゃくちゃ速くなります。中間点を奥にずらして、移動の時間を長くとると自然な移動になると思います。

減衰振動は本来の停止線を越えて行ったり来たりを繰り返すので、壁に当たって跳ね返るような動きには向きません。
その場合は、イージングの39番を使うか、93さんのマルチベジェ軌道でトントントンとなる動きを作ることになります。

使用例

テキストにさつきさんの「各辺を伸縮させる」をかけたもの。
ぽよんと揺れながら出現します。
ゲームOPでよく見るキャラ名やタイトルロゴ、胸揺らしなどにも使えそうです。

メーターの針が振れる動きにもぴったりですね。

写真がくるりと回転する動きと、テキストがパタパタと降りてくる動きに減衰振動を使っています。

いかがだったでしょうか。
移動の際、繰り返し行ったり来たりの動きを出すには減衰振動が便利です。
機会があれば、是非試してみてください。