AviUtl、オブジェクトの中心と回転の関係

2018年12月23日

今回は、中心と回転について紹介したいと思います。オブジェクトの中心は様々なモーションを作るうえでとても重要な項目です。中心の位置とXYZ回転でオブジェクトがどのように動くのか見ていきたいと思います。

デフォルトの中心

通常、オブジェクトの中心は(0,0)になっています。

標準描画では中心を見ることができません。設定ダイアログ右上のぐるぐる矢印ボタンから拡張描画に変更します。すると、XYZ軸回転とともに中心XYZの項目が出てきます。

この中心XYZで中心の位置を動かすことができます。

中心(0,0)でZ軸回転をさせたもの。通常、回転といえばこのかたちの動きを思い浮かべると思います。

中心の移動と回転

では、中心をずらしてみます。中心Xを-150と四角形の左端に据え、Y軸回転を360と回してみます。

このようにくるくる回ります。

今度は中心Yを150と四角形の下に据え、X軸回転を360と回します。

このようにくるくる回ります。

中心XYを-150と四角形の左上に据え、Z軸回転を360と回してみます。

このようにくるくる回ります。

中心の位置とXYZ回転でオブジェクトがどのように動くのか、基本的な動きが分かったと思います。

中央に配置

中心をいじるとオブジェクトの位置が動いてしまいます。オブジェクトは中央に位置したまま中心の位置を変える場合、中心XYに設定した値と同じ分だけ座標のXYを移動させます。

中心ZとXY軸回転

中心Zはカメラ制御とともに動かします。X軸回転、Y軸回転ともに衛星のようにくるくる回ります。XYの平面はもう余裕なら中心Zをいじった回転も試してみてください。

応用

テキストの上部に中心を据えてX軸回転でテキストをパタパタ。移動方法にはkaisatsuさんの減衰振動を利用しています。

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四角形のオブジェクトが展開していく動き。

画像の中心

画像オブジェクトを扱う場合はちょっと注意が必要です。上の画像のような場合、中心は人物の真ん中ではなく画像の真ん中に来ます。

この画像素材をAviUtlで編集中の画面の中央に配置するには中心XYで調節することになります。

画像を扱うときは内容に応じてトリミングされた素材に変換するとオブジェクトの中心とAviUtlの画面の中心が一致して綺麗に整列させることができると思います。

いかがだったでしょうか。
中心と回転を理解することで、さまざまな演出に応用できます。特にモーショングラフィックスやテキストアニメーションでは中心と回転を変えるだけで個性的な動きを作ることもできます。

中心と回転、機会があれば是非試してみてください。