AviUtl、砂のようにサラサラになる粒子化スクリプト

今回はテツさんの粒子化というスクリプトを紹介したいと思います。粒子化はオブジェクトを砂の粒のようにサラサラにしてくれるスクリプトです。

【Aviutl】 粒子化

テキストに粒子化

まずはテキストを出します。

そこへ粒子化をかけます。

境界%をプラスの値からマイナスの値へと移動させることでオブジェクトを粒状にします。値はオブジェクトのサイズ等によって異なるので、オブジェクト全体が粒子化される値を探って調節します。

これが基本の動きです。

設定

デフォルトのままだとちょっとぼやっとしてしまうので、パラメータ設定をいじりながら各種設定を見ていきます。

まずは図形を四角形にします。これでぼんやりしていた粒がはっきりとした粒になります。

図形サイズ%は一粒の大きさを調整します。100より小さい値にすることで細かな粒にすることができます。

ぼかし%は元の部分と粒子化した部分の境界線のぼかし具合です。お好みで丁度いい値を見つけてください。

粒子がぼやけずにはっきりとした状態で飛んでいますね。

続いて見るのは拡散方向XYです。境界を移動させて散らばる粒子がXY方向へ偏ります。結構大きく変化するので0.1ずつ調整するといいと思います。

こんな感じ。

そのままでは粒子化したオブジェクトが画面に残ったままなので、拡大率変化‰にマイナス値をとって消えていくようにします。

オブジェクトの終わりあたりに現在フレームを表す赤い線をもってきて、パラメータ設定を開き拡大率変化‰を調節します。この値はオブジェクトの長さや他のパラメータの値によって変わってくるので-5、-6、-7と少しずつ変えて調節します。

粒子が小さくなって消えました。少しずつ形になってきましたね。

仕上げです。細かさで粒子の密度を調節し、拡散で粒子の広がりを調節します。広範囲に散らす場合は拡散の値を大きく取ります。

ちなみに、方向では上下左右と粒子化する方向を決めることができます。こんな感じで各パラメータをいじって自分好みの粒子化を作っていきます。

出来上がり

最終的にはこんな感じになりました。設定しなければならない項目が結構あって大変ですが、ひとつずつ見ていけばどの項目がどんな変化をするのかわかるかと思います。

応用

粒子化はカメラ制御下で使うこともできます。

粒子化には粒子化-円形というものもあります。通常の粒子化では上下左右の4方向からであるのに対し、円形はアンカーを使用し、境界線も直線ではなく円形になっています。

いじるパラメータはほぼ同じなので応用として使ってみてください。

いかがだったでしょうか。
粒子化をかけてタイトルやロゴを登場・退場させてみたり、MVの歌詞に粒子化をかけてみたりといろいろ工夫できますね。機会があれば是非試してみてください。