AviUtlでスピード感を演出する、各ブラーの使い方

2018年12月8日

今回は放射ブラーと方向ブラーについて紹介したいと思います。放射ブラーや方向ブラーはシーンチェンジなどの動きがある場面でスピード感を出すのにぴったりなエフェクトです。

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放射ブラー

まずは放射ブラーから見ていきます。こちらは元画像です。ここに放射ブラーをかけてみます。

このように画面全体が放射状にぼかされたような見た目になり、今まさに迫ろうとするような躍動感ある一枚に早変わりします。

放射ブラーの効果は範囲というパラメータで強弱を調節することができます。割と重めのエフェクトなので、強くかけすぎるとフリーズしたりクラッシュしたりします。

実際に動画編集で使う場合、拡大率や座標の移動とともに放射ブラーをかけます。

前半のシーンでは徐々に拡大していくとともにブラーの範囲も徐々に大きくしていくといった編集になると思います。後半は徐々に縮小していくとともにブラーも弱くしていきます。

シーンチェンジでブラーを使うときのポイントとしては、拡大率などの移動とブラーの範囲の移動を同じにするということです。例えば拡大率をイージングの22番で移動させたときはブラーの範囲も同じくイージングの22番に合わせます。

方向ブラー

放射ブラーとは別に、方向ブラーというものがあります。放射ブラーがZ軸座標の移動に有効であるのに対し、方向ブラーはXY軸座標の移動で使うと効果的です。

範囲は放射ブラーと同じで、ブラーの強さを調節します。角度は方向を決めるためのもので、90にすると水平(横)方向にブラーがかかり、0にすると垂直(縦)方向にブラーがかかります。

このようなシーンチェンジでは、縦方向の動きに合わせるように方向ブラーの角度を0にしています。

使用例

各ブラーは基本的にオブジェクトやカメラの動きに合わせて付けられるエフェクトです。ブラーがかかることで移動するオブジェクトにスピード感を持たせる効果があります。

ただ、動くものすべてにブラーをかける必要はありません。場面毎に判断して、ブラーが必要となるときに控え目にかけるといいかなと思います。

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いかがだったでしょうか。
放射ブラーや方向ブラーでスピード感を出す、機会があれば是非試してみてください。