今回はgomethさんのカスタムオブジェクト、蜘蛛の巣の糸を使って弛んだ線の表現を試してみたので紹介したいと思います。
AviUtlスクリプト「蜘蛛の巣」.mp2(ニコニコ動画)
糸の設定
カスタムオブジェクトから蜘蛛の巣の糸を出します。
糸の主な設定を見ていきます。
まずはライン幅。ライン幅は大きくするほど線が太く、小さくするほど線が細くなります。
続いてパラメータ設定の描画間隔です。
obj.track0/6のように割り算で分母の値を大きくすると描画間隔が狭くなり実線のように見えます。逆にobj.track0*2のように掛け算にすると描画間隔を広くとることができます。
普段はデフォルトのままで良いかなと思います。
線がちょっと薄いかなと思ったらパラメータ設定の描画精度を高くしてみてください。
本数で糸の数を増やすことができます。
糸の弛みは0でアンカー間を直線で結びます。糸の弛みを大きくすることで下にたるんでいきます。
糸の弛みの移動。
糸の弛みは本数で増やした糸すべてに適用されます。部分的に弛ませたりする場合はそれぞれ別オブジェクトで出します。
糸の長さは0のとき糸の弛みが適用されます。糸の長さが0以上のとき糸の長さが適用されます。
上の例のようにab間が300のとき、糸の長さが300以下ならば直線で結びます。糸の長さが300を超えると超過した分だけ糸が弛みます。
こんな感じ。糸の弛みで設定できる値を超えて弛ませたい場合は糸の長さを使うと良いと思います。
使用例
モーショングラフィックスに。
その他、曲線矢印(カスタムオブジェクト)も同じようにアンカーを動かして線を弛ませたりすることができます。
いかがだったでしょうか。
弛んだ線を描画したいとき、それらを動かしたいときなど蜘蛛の巣の糸が便利だと思います。座標のリンクとともに使うとできることも増えると思うので、機会があれば是非試してみてください。