
今回は、いつものモーションにひと手間加えるだけで動きに違いが出る二段階の動きについて紹介したいと思います。
オブジェクトの移動にはmimarakaさんのCurve Editorを使用しています。
もうひと動きで違いを出す

今回紹介する二段階の動きでは、登場のモーションに+αの動きを加えます。また、最終的なレイアウトはあらかじめ決めておくと作りやすいかと思います。
こちらはベースとなる座標移動で登場の動きです。

タイムラインはこんな感じ。座標の移動はメディアオブジェクトとして出しています。

登場に使用したイージングは次第に減速していくカーブを描きます。
+αの動き
+αの動き拡大縮小を選びました。画面左から登場して、もうひと動きで拡大または縮小してモーションを完成させます。

タイムラインはこんな感じ。座標や拡大率をメディアオブジェクトで出すことで中間点に縛られずにパラメータを設定できます。

拡大率のイージングは徐々に加速して徐々に減速するカーブです。座標移動と拡大率、それぞれに異なるイージングを設定できるのもメディアオブジェクトで出すことのメリットですね。

他には、登場+反動(進行方向と逆方向に戻るような動き)のパターンも。
今度は登場を拡大率の移動にし、+αを字間を縮める動きにしたものです。

タイムラインはこんな感じ。


文字毎に個別オブジェクトにチェックを入れ、座標の拡大縮小の拡大率を150から100に戻すという流れです。
このようにいつもの登場の動きに+αの動きを加えることで、今までとちょっと違うモーションを作り出すことができます。
+αの動きは座標の移動、拡大率、字間など比較的シンプルなモーションなので、使いやすいかと思います。

登場の工夫

+αの動きを覚えた後は登場の仕方ですね。
オーソドックスな透明度を使ったフェードイン、Delay個別を使った時間差での登場、オフスクリーン描画とクリッピングを組み合わせた登場など。
通常のテキストアニメーションをたくさん見て、覚えて、レパートリーに加えていきたいですね。「Title Animation」、「Text Animation」、「Lower Thirds」などのキーワードで検索してみるといいかもしれません。

使用例
タイトル、ロゴアニメーション、Lower Thirdsなど様々な場面で二段階の動きが役立つと思います。
いかがだったでしょうか。
登場も+αの動きもどちらもシンプルなモーションですが組み合わせ次第で何パターンも作れます。いつもの登場に何か一工夫したいなと思ったら、二段階の動きを是非試してみてください。