AviUtl、モーショングラフィックスに役立つ接触・衝突の動き

前回に引き続き、モーショングラフィックスの研究で役立つ動きの中から接触・衝突に関する一例を紹介したいと思います。

接触、衝突はアクションのスイッチ

あるオブジェクトが別のオブジェクトに接触するとき、それはアクションのスイッチになります。たとえば、左側のボタンに円が接触すると同時に右側の電球が光ります。

シンプルに円が落下し着地する動き。円と床(実際にはありません)が接触する瞬間に背景を切り替えています。

もうひとつ、オブジェクトが落下し床に接触することが円(図形)が広がることのスイッチになっています。シーンチェンジなんかにも利用できますね。

四角形が転がる動きです。

回転して着地する動きがスイッチになります。

オブジェクトや背景の色だったり、オブジェクト同士の前後関係が切り替わっています。

このようにオブジェクトが他の何かに接触することで次のアクションを起こすきっかけを作ることができます。

衝突

今度はオブジェクト同士が衝突する動きの一例です。

予備動作として進行方向とは逆に一度引いてから加速して進みます。

オブジェクト同士が衝突するまでは加速するのがポイントです。衝突前に減速はしません。このあと一飛びに合体します。

衝突後はオブジェクトが上方向に移動し、やがて落下します。後ろの円(図形)は衝突と同時に広がって画面を覆います。

衝突の動きではこんな感じの振り子のようなもので練習していました。先ほどの例のようにオブジェクトに弾性を持たせるとひと手間かかりますが、硬いもの同士がぶつかるときはオブジェクトの変形なしでできるので練習するのには丁度良かったですね。

ぶつかった円が外側へ移動するときは上の画像のようなカーブをとります。終点に向かって徐々に減速していく動きです。

勢いがなくなって内側に戻ってくる動きはこんなカーブ。動き出しゆっくりで徐々に加速していきます。その後衝突し、その勢いが反対側に伝わって今度は反対側の円が外側へ移動するというパターンです。

応用

例としてロゴアニメーションを作ってみました。

接触をより強調するために小さなオブジェクトを散らしてみたりすると効果的だと思います。衝突の場合だと画面を揺らしたりするのもいいですね。

いかがだったでしょうか。
自分で作るときはオブジェクトの接触や衝突を利用して次のアクションのスイッチとし、お手本となるモーショングラフィックスの研究では「接触前のモーションはどんなものがあるのか」、「接触後のアクションはどんなものがあるのか」それぞれ着目して観察していきたいですね。