AviUtl、回転を使ったシーンチェンジ

2020年6月25日

今回は、回転を使ったシーンチェンジを紹介したいと思います。この演出ではティムさんのモーションタイルTというスクリプトが必要になるので、未導入の方は前もって入れておいてください。

AviUtl、モーションタイルTの使い方

完成形

まずは完成形のシーンチェンジから。このように回転と輪切りにした円を合わせてくるっとシーンチェンジしていきます。

下準備

シーンチェンジ前の画像です。

その上に円を配置します。レイアウトはこれだけです。

回転

通常、回転のパラメータを移動させるとこのように画面の四隅に隙間ができます。この隙間をティムさんのモーションタイルTで埋めます。

シーンチェンジで扱いやすいように回転やモーションタイルTはフレームバッファを利用します。

モーションタイルTのパラメータ設定からXYの配置を反転させるとシームレスなループが可能です。かつてはこのループ素材を作るのが手間だったんですが、モーションタイルTのおかげで楽に作ることができます。

先程は画面の後方に映るオブジェクトの回転でした。続いて画面前方、輪切りの円の形をしたオブジェクトを回していきます。

同じオブジェクトを円(図形)の下に置いて”上のオブジェクトでクリッピング”します。これで、円のかたちにマスクされたものを個別に動かすことができます。

回転のポイントは、後方のオブジェクトの回転とは逆方向に回します。例えば、後方が0→-45なら前方は0→45のようにします。

今度はシーンチェンジ後の画面です。回転のパラメータは後方が45→0、前方は-45→0となります。動きを繋げるためにパラメータは反転したかたちになりますね。

動きを繋げるテクニックに関しては過去記事があるので参照してみてください。
動画編集テクニック、動きを繋げる

ひとつのシーンチェンジのタイムラインはこのようになっています。

モーションタイルTのおかげでループ素材を作る工程が省けたので、かなり簡略化できました。

モーションタイルTを紹介する動画内、03:39あたりから同じように回転を使ったシーンチェンジを実際に作っているので参考にしてみてください。

いかがだったでしょうか。
回転を使ったシーンチェンジ、機会があれば是非試してみてください。