
今回は、上のオブジェクトでクリッピングについて紹介します。
円でクリッピングしてみる


サイズ300の円(図形)を出します。
この図形が上のオブジェクトでクリッピングの土台になります。


続いて、クリッピングされる側の画像を円(図形)の下に置きます。


画像オブジェクトを右クリックして[上のオブジェクトでクリッピング]を選択します。
もしくは、パラメータをいじるウィンドウの左上にあるボタンを押します。
慣れてくると、こちらの方が簡単ですね。


上のオブジェクトでクリッピングが上手くいくと、男性の画像が一番最初の円(図形)の形で切り取られているのがわかります。
タイムラインのオブジェクトでは、上のオブジェクトでクリッピング状態のオブジェクトに赤いアンダーラインが入ります。
オブジェクトの移動

男性の画像を移動させると、円(図形)の位置や大きさは変わらずに、画像だけが動きます。

一方、円(図形)を移動させると、男性の画像はそのままに円(図形)が移動します。


このように、円(図形)も画像も同時に動かすにはグループ制御を使用します。

ひとつ動きのパターンを作れば、画像とテキストを変更するだけで別パターンが作れます。

と、ここでひとつ注意点です。
上のオブジェクトでクリッピングは、ひとつ上のオブジェクトにしか適用されません。
画像の例でいうと、円(図形)にはかかりますが、その上の四角形(図形)にはかかりません。
複数のオブジェクトに対して”上のオブジェクトでクリッピング”をしたいときは、Scene機能を使うと上手くいきます。
使用例

長方形のオブジェクトとその周りをちょんちょんと飾る四角形。
この長方形を使って画像をクリッピングしてみます。


こんな感じ。
上のオブジェクトでクリッピングの特徴として、
・元の画像は成形しなくていい
・図形の枠の中で移動や拡大縮小ができる
・画像の差し替えが簡単
などが挙げられます。

画像を替えるだけで複数パターンのオブジェクトを簡単に作ることができます。
各オブジェクトにはミラーをかけて反射しているように見せています。

このような大きなテキストを用意します。
AviUtlでは大きなテキストは負荷が高いので、画像編集ソフトなどで画像化しておくといいです。

女性の画像を上のオブジェクトでクリッピングしてできあがり。
テキスト画像を移動させたりしてもいいですね。

コマ割りのようなレイアウト。
三つのオブジェクトでできています。


それぞれに上のオブジェクトでクリッピングしたもの。
図形の出現方法を工夫すれば、動きのあるシーンになります。
いかがだったでしょうか。
上のオブジェクトでクリッピング、是非試してみてください。