今回は、AviUtlのテキストオブジェクトの使い方とその設定について紹介したいと思います。テキストは動画編集の中でも重要な要素になることが多いので上手く扱っていきたいですね。
テキストの設定項目
まずはテキストの基本的な使い方を見ていきます。
テキストオブジェクトを出すと併せて設定ダイアログが出てきます。設定ダイアログ下部のスペースに文字を入力してテキストを表示させます。
2の部分ではフォントを選択することができます。フォントはPCにインストールされているものが表示されます。フリーフォント等をインストールすることで使えるフォントを増やすこともできます。
3の部分ではテキストの整列を設定できます。左寄せ、中央揃え、右寄せなどテキストの中心をどこにするか決めます。
4で文字色の設定ができ、5では字間と行間の設定ができます。
テキストを綺麗に見せる
設定ダイアログの右下にある詳細ボタンを押すとテキスト詳細設定というウィンドウが出てきます。
テキストの詳細設定には高精度モードという項目があり、デフォルトでチェックが入っていますが、この高精度モードをオフにすると文字の輪郭がはっきりします。
テキストの大きさを変える項目はサイズと拡大率があります。
基本的にはテキストの大きさはサイズで設定すると綺麗に見せることができます。オブジェクトの拡大率は100を超えると次第にぼやけていくので、テキストの大きさはサイズを優先的に使用します。
サイズを100にして拡大率を小さくすると綺麗に見せつつ、サイズ感もわかって使いやすいかなと思います。
また、登場や退場のモーション等でテキストの大きさを動かす場合もサイズで大きさを決めてから拡大率の方を移動させると綺麗に見せることができます。
制御文字を覚える
テキストを扱うとき一文字の大きさや色を変えたいこともあると思います。そんなとき、制御文字を覚えているとテキストオブジェクトひとつで対応できます。
制御文字の詳細はexedit.txtをメモ帳等で開くと見ることができます。ここでは使用頻度の高いサイズ、フォント、色の設定を見てみます。
・サイズの指定は<sサイズの値>で指定します。
・フォントの指定は<s,フォント名>で指定します。サイズの変更をしない場合はs,で値を省略することができます。フォント名の後は装飾の設定ができ、Bはbold、Iはitalicの指定になります。<s50,outfit,BI>と書けば、サイズ50、outfitというフォントでbold,italicの指定ということになります。
・色の指定は<#16進数のカラーコード>で指定します。
ひらがなだけサイズを小さくした例。
<sサイズ値>でフォントのウエイトが変わってしまう場合はフォント名まで含めると上手くいきます。
文字を<s40><s>のように挟んであげると中の文字だけが対象になります。文末の場合、最後の<s>は省略可能です。
部分的な色の変更も制御文字を使えば楽に行えますね。
大きなテキストは負荷が高い
画面いっぱいにサイズを大きくしたテキストはPCへの負荷がかなり高くなります。
編集に支障をきたすようであれば、テキストは画像編集ソフト等でpngやjpgなどの画像素材にするなどの工夫をすると良いと思います。
現在のフレームを画像として出力するプラグインもあります。
→Auls PNG出力
よく使う設定をデフォルトに
最後に、よく使う設定をデフォルト設定にしておくとテキストオブジェクトを出すたびにいろいろ設定を変更する手間が省けます。
よく使う設定にした後、設定ダイアログ上を右クリック、設定の保存から現在の設定を初期値にするをクリックします。
テキストの設定を初期化したい場合は、AviUtlフォルダにあるテキスト.excというファイルを削除します。
いかがだったでしょうか。
テキストの使い方と設定、是非参考にしてみてください。