
今回は、エイリアスの作成とオブジェクトファイルのエクスポートについて紹介します。
いずれも行った設定を保存し、利用することで作業効率を上げてくれます。
スタイルを設定する


テキストでタイトルを作ってみました。
座標の調節や、フォント、「第一回」の文字を小さくしたり、文字の色を変えてみたりといろいろ手を加えてあります。
これぞ、というタイトルのスタイルが決まったら、当然第二回、第三回と同じスタイルで続けていきたいですよね。
そんなとき、この設定を保存しておけばテキストの内容を変えるだけで、同じスタイルのタイトルを何度も作ることができます。
エイリアスの作成


オブジェクトの設定ウィンドウ上で右クリック→[設定の保存]→[現在の設定でエイリアスを作成する]を選択します。
エイリアス名を付け、格納フォルダを作成します。
エイリアスは「タイトル01.exa」のように.exaファイルとして保存され、作成したフォルダはAviUtl本体などがあるフォルダに置かれます。

別の方法として、タイムライン上のオブジェクトを右クリックしてエイリアスを作成することもできます。

作成したエイリアスは、[メディアオブジェクトの追加]から呼び出すことができます。
エイリアス作成時に格納フォルダ名を空欄にした場合は、カスタムオブジェクトの下に表示されます。

同一プロジェクト内ならコピペで済みますが、異なるプロジェクトファイルではエイリアスを作成しておくと効率よく作業できます。
ポイント。
エイリアスが保存できるのは、ひとつの効果または、複数の効果をかけたひとつのオブジェクトです。
こんなときに便利


金文字作りたいわーと思って、テキストにゴリゴリの加工を施します。
グラデーションから、縁取り、凸エッジ、色調補正をかけ、それぞれ数値も調整しました。
別のプロジェクトで金文字作りたいと思っても、こんな設定まず覚えていません(私は)。金文字のエイリアスを作成しておけば、テキストオブジェクトを出すのと同じ感覚でエイリアスを呼び出すことができます。


93さんのGetColorのように、アニメーション効果を複数かけることが前提の場合や、特定のアニメーション効果を一番下に置くといった条件がある場合もエイリアスが便利ですね。
オブジェクトファイルのエクスポート

エイリアスの作成では、エフェクトもしくは複数エフェクトをかけたオブジェクトひとつだけを保存することができました。
オブジェクトファイルのエクスポートを利用すると、複数のオブジェクトを呼び出すことができます。Sceneみたいなものですね。


オブジェクトファイルのエクスポートはプロジェクト全体を対象とするので、オブジェクトの終わりを最終フレームにしてください。
拡張編集上で右クリック→[ファイル]から[オブジェクトのエクスポート]を選択し、ファイルを保存します。
オブジェクトファイルのエクスポートで作成されたファイルは、.exoファイルとして保存されます。


.exoファイルをAviUtl本体などがあるフォルダに置くと、カスタムオブジェクト以下に表示されます。もちろん、フォルダを作って格納しても構いません。
.exoファイルは作成後すぐには[メディアオブジェクトの追加]に反映されないので、一度AviUtlを再起動させる必要があります。


呼び出した.exoファイルは、Root上にシーンの形で出てきます。
該当するSceneを見てみると、保存した形で複数のオブジェクトが再現されています。
.exoファイルを直接拡張編集にドロップしても同じです。
ちなみに、Sceneで作った複数オブジェクトをエクスポートしてできた.exoファイルは、呼び出した際にシーンではなく複数オブジェクトのままの形で再現されます。
シーン機能とは違って、別のプロジェクトでも呼び出せるのが特徴です。
また、.aupと違って、今作っているプロジェクトの中に呼び出せます。
いかがだったでしょうか。
テンプレを作って.exaや.exoファイルとして利用すれば、同じ作業を繰り返す必要もなくなりちょっと修正するだけで済みます。
機会があれば、是非試してみてください。