
今回は、移動の方向とモーションについて紹介したいと思います。
動き、主に移動の方向によって意味を持たせたり、視線誘導を意識したレイアウトによって視認性を高めるようなデザインの知識を動画にも取り入れてみます。
同じ方向は関連性、同一性を強める

複数オブジェクトを移動させる際、同じ方向から又は同じ方向に移動することはオブジェクトの関連性や同一性を高めます。
つまり、同じような動きをするオブジェクトは仲間っぽいかもということです。
このようにAとBが同じ方向から登場する動きは、AとBが仲間であることを意味します。
複数オブジェクトで構成されるものを一つのグループとみなしたいときは同じ動きをさせると良いですね。
逆方向の動きは対比を強める

反対に逆方向の動きを付けると、対比、AとBは違うもの、対立するものという意味を持ちます。
左右逆から、上下逆からそれぞれ登場することで、AとBは異なるもの感が強くなります。
例えばキャラの立ち絵を動かすときなど、逆方向の動きを意識すると敵と味方の対立に説得力が増しますね。
順番

横書きのテキストでは左から順番に優先順位が付けられます。

縦書きの場合は上から下へと優先順位が付きます。
こんな感じですね。
テキストアニメーションで一文字ずつ時間差で登場するような場合、左方向へ移動するのが一般的です。
縦書きのテキストの場合は下から上方向に移動するのが一般的です。
文字で説明すると難しいのですが、実際に作ってみるとわかると思います。横書きの場合、文字は左から登場するため、右方向へ動かすと既に登場している文字に被ってしまうので、これを回避する工夫が必要になります。
特別な演出意図が無ければ横書きは右から左に移動、縦書きは下から上に移動が読みやすいと思います。
視線誘導のZ型とN型

横書きの場合、人の視線は自然とアルファベットのZ字を描くように移動します。
テキストやオブジェクトをこの順番に沿ってレイアウトすれば、見ている人は違和感なくスムーズに読むことができます。
MVなどでよく見る形です。左上から右下に。

縦書きの場合はアルファベットのN字のようになります。
こちらもMVでよく見る形。右上から左下に。
見せたいものは真ん中に

画面の中央に置かれたオブジェクトは視線が動かないため、伝えるインパクトが最も強いレイアウトです。
確実に歌詞を読ませたい場合は中央配置ですね。
一塊にする

ちょっと違う動きをさせたい場合は、テキストを一文字ずつ動かすのではなく、一塊にすることで視認性を確保します。
テキストの動きは左から右方向へ移動しています。
この移動だと文のおしり、最後の文字から登場するのでテキストが全部登場するまで何が書いてあるのか分かりづらくなります。
そこでテキストを一塊にしてできるだけ早く全文を見せることで読みやすくしています。
四文字のこのデザインはちょっと注意

跳梁跋扈という四字熟語です。Z型で読みます。

同じ跳梁跋扈。N型で読みます。
ぱっと見どっちで読めばいいか分からないときがあります。個人的には好きなデザインですが、視認性を重視する場合はアニメーションの登場順で読み順をリードしてあげると誤認せずに読めると思います。
いかがだったでしょうか。
これらはデザインの原則のようなもので、動画編集でも広く使われるテクニックです。
MVやPVなどを見て研究する際も、こうした知識を持っておくと「ここはデザインのテクニックだな」とか「法則とは違った見せ方だな」というのがわかると思います。機会があれば是非参考にしてみてください。
