AviUtl、TA-Anchourでテキストをレイアウト

今回は、93さんのTA-Anchourを使ってテキストを動かしてみたので紹介したいと思います。

TA-Anchourを含むTA-Trackは93さんのTwitter概要欄のURLから導入してください。TA-Trackの説明書もあるので一緒にダウンロードしておくといいと思います。また、動きに緩急をつけるUndoFishさんのイージングスクリプトもあると便利なので、未導入の方はこれを機に導入してみてください。

93さんのTwitter
【Aviutl】7年目にして今更だけど、イージングバグってたから更新した・後編【スクリプト配布】

テキストにTA-Anchour

テキストにTA-Anchourをかけます。文字毎に個別オブジェクトにチェックを入れるのをお忘れなく。

まずはprogressを100にします。progressを100にすると各文字がアンカーの位置に移動します。デフォルトではアンカーはすべて中央に集まった状態になっています。

各文字に付けられたアンカーを動かせば、一文字ずつ好きなようにレイアウトすることができますね。

動かす

レイアウトを終えて、progressを100から0へ移動させると、バラバラに配置されたテキストが元の位置にすっとおさまります。

反対にprogressを0から100へ移動させると元の位置からアンカーのある場所へと移動します。

その他のパラメータを見ていきます。delayは移動の際に時間差を設定することができます。

orderは移動順の変更ができます。1は後ろから、2は内側から、3は両端から、4はシャッフルです。

パラメータ設定のeasing.Noでイージングを設定することができます。

アンカーから元の場所へ移動する動きの場合、progressを100から0へと移動させているためorderやeasing.Noは反転したものを設定する必要があります。

各パラメータの詳細はTA-Trackの説明書を読んでみてください。

使ってみる

TA-Anchourのいいところは、テキストオブジェクトひとつで各文字の位置を自由に動かせることです。今まで一文字ずつ別オブジェクトでレイアウトしていたものがとても楽になりますね。

応用

TA-Anchourでテキストを配置した後にTA-Normalをかけたもの。レイアウトはTA-Anchourに任せて、移動はTA-NormalやDelayMoveでつけるといった使い方です。

二段階の動き

応用としてTA-Anchourを使った二段階の動きを見ていきます。こちらは元テキスト。

まずは1つ目のTA-Anchourをかけて各文字を配置します。

続いて、もうひとつTA-Anchourを追加します。そして、同じようにアンカーを動かして各文字を配置します。

タイムラインです。中間点を打って上記画像のように区間を作ってあります。①と②以外は停止区間です。では、テキストに動きを付けていきましょう。

①の区間は2つ目にかけたTA-Anchourのprogressを100から0へと移動させます。そうすることで1つ目にかけたTA-Anchourのアンカーの位置に戻ります。

②の区間は1つ目のTA-Anchourのprogressを100から0へと移動させます。これでテキストが元の位置に戻ります。

このように、二段階の動きでテキストを動かすことができます。①と②の間を止めたくなければ、中間点をひとつ減らして①と②を繋げてもいいですね。

使用例

TA-AnchourでレイアウトしてTA-Normalで動きをつけました。

一段階の移動と二段階の移動をあわせたテキストモーションです。

いかがだったでしょうか。
TA-Anchourを使うことで文字を自由に配置できるのは嬉しいですね。機会があれば是非試してみてください。