今回は、Fundelさんの簡易3次元LUTスクリプトを紹介したいと思います。LUTというのは、Look Up Tableの頭文字をとったもので、画像や動画のルックスをおしゃれにしてくれます。
【AviUtl】簡易3次元LUTスクリプト【VOICEROID解説】
LUTでおしゃれなルックスに
LUTを適用するとこんな感じになります。画像や動画の見た目を変えてくれます。
導入とLUTの入手
まず、Fundelさんの簡易3次元LUTスクリプトをダウンロードしてAviUtlに導入します。気を付けることといえば.anmと.dllを一緒に置くことですね。
続いてLUTのファイルを入手します。こちらは「free lut」などで検索するといろいろ出てきます。たくさんあり過ぎても扱いが大変なので、最初は10個くらいのセットをいくつか見繕ってみるといいと思います。
ここではDAIGEN TVさんのLUTを利用しています。
Cinematic 7 Free Luts Pack For iPhone – 7種類の無料Lutパック! 【Premiere Pro , FCPX】
オブジェクトにSimple_LUT
こちら元画像です。
テキストや他のオブジェクトを置いている場合は、フレームバッファにかけると全体に適用されます。
パラメータは同じなので、今回はメディアオブジェクトの方で紹介していきますね。画像や動画オブジェクトにSimple_LUTをかけます。参照からLUT用のファイルを指定します。
LUT用のファイルとして.3dlという拡張子のファイルも読み込めましたが、多くは.cubeという拡張子のファイルになっています。
AviUtl以外のソフトでは適用結果が画像として表示されるものもあるようですが、AviUtlでは適用してみるまでそのファイルがどんな見た目になるのかはわからないので、ひとつひとつ試してみます。
各ファイルの適用後の画像です。
微調整
Robbins_night.cubeを適用後の画像です。ちょっと青がきついかも・・・
そんなときはStrengthで色の強さを調節します。
綺麗な見た目にするコツ
冒頭にもありましたが、元画像です。ここにLUTを適用すると結構色や明るさがきつく出てしまうことがあります。
LUTを適用する前に色調補正を行うとより綺麗にまとまります。具体的には最初にコントラストを下げます。そして、元画像の色が鮮やかな場合は彩度を下げます。値は元画像に拠るので各自調整してみてください。
色の持つ効果
元画像。
黄色やオレンジのような色は温かみを与えます。また、低コントラストや低彩度でビンテージ感が出ると思います。
元画像。
青は冷たさや緊張感を表現する際に使われる色です。緑色に寄せていくとサイバー感がでてテクノロジーを表現するときに向いています。
演出したいシーンの雰囲気にあわせて、黄色やオレンジのような暖色にするのか、青色のような寒色にするのか決められるようになるとより効果的ですね。
シネマ風に黒帯足して青いルックスにしてみました。元画像と比べると大分雰囲気が変わりますね。
無料のLUT
最後は自分の好みに仕上げてくれるLUTを探せるかどうかです。ウェブサイトだけでなく、意外とYouTubeにもあったりしました。いろいろと探してみてください。
- Cinematic 7 Free Luts Pack For iPhone – 7種類の無料Lutパック! 【Premiere Pro , FCPX】
- Wanderlust: 17 Free LUTs to Use on LOG Footage
- 35 Free LUTs for Color Grading Videos
いかがだったでしょうか。
簡易3次元LUTスクリプトを利用することでAviUtlでもLUTが使えるようにり、おしゃれなルックスが作れるようになります。機会があれば是非試してみてください。