AviUtl、クリッピングしながら画像ループするRepeatingClip

今回は、AodarumaさんのRepeatingClipというスクリプトを紹介したいと思います。RepeatingClipはテキストなどのオブジェクトをクリッピングしながら画像ループのように並べることができます。

RepeatingClip

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テキストにRepeatingClip

元となるテキストオブジェクトです。

RepeatingClipをかけます。

設定

数は描画するオブジェクトの数です。

方向はオブジェクトを描画する向きで1から8まであります。1~4は内側からクリッピングされ、5~8は外側からクリッピングされます。

両方向にチェックを入れると上下もしくは左右の両側に描画されます。

クリッピングでは切り取る量を設定します。

変化率(%)を設定すると、遠くへ行くにつれてクリッピングの量が変化します。プラスの値をとるとクリッピングの量が増え、マイナスの値をとるとクリッピングの量が少なくなります。

パラメータ設定

パラメータ設定を見ていきます。

空白の項目では描画されるオブジェクトとオブジェクトの間にどのくらいのスペースを空けるかを設定します。テキストの領域はフォント毎に異なります。

変化率空白を無にチェックを入れると、変化率に応じた調整を無効化します。

空白は変化率を0にしてみるとわかりやすいですね。ここからどれだけスペースを空けるかということです。

単色化にチェックを入れると、複製したオブジェクトに色をつけることができます。ColorとGradColorを同じにすると一色になり、GradColorに他の色を指定するとColorとの間でグラデーションになります。

ここではColorに青系の色を、GradColorに赤系の色を指定してみました。

通常、RepeatingClipをかけた後には斜めクリッピングや縁取りなど、他のエフェクトをかけても適用されません。その場合は仮想バッファにチェックを入れてみてください。

応用

先ほどもちょっと触れましたが、テキストの領域はフォント毎に違います。両方向にチェックを入れた際に上下または左右でバランスが崩れることがあります。

そんなときは、テキストにクリッピングをかけて、テキストの領域を上下または左右で揃えるようにします。その後にRepeatingClipをかけると綺麗にできると思います。

使用例

テキストアニメーションのひとつとして動画の中で使用してみました。

いかがだったでしょうか。
手動でやるとテキストオブジェクトを複数置いたりして結構大変なんですが、RepeatingClipを使うとかなり楽になります。機会があれば是非試してみてください。