アイデアを生み出す、クリエイティブ思考

2019年6月22日

動画づくりに於いて頭を悩ませるひとつが、どんな演出にしようかなといったアイデアを生み出す作業ではないでしょうか。

MADを作りはじめの頃は、「このエフェクトいいな」、「このシーンチェンジいいな」を無造作に詰め込んだ、謂わば行き当たりばったりな編集をしていたなと感じます。

今では、曲と映像とエフェクトがそれぞれ関連性を持ち、どうしてそうなっているのかを説明できる、そんな動画を作りたいと考えるようになりました。

アイデアを生み出すための「考え方」を教えてくれるものは、とりわけ独学で動画編集を勉強する者にとって、とても貴重だと思います。

今回は、そんな「考え方」の参考になる書籍をいくつか紹介したいと思います。

アイデアのつくり方

アイデアの本と言えば必ず挙げられる一冊が『アイデアのつくり方』です。

“アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ”

そして、その新しい組み合わせを作る作業は天賦の才ではなく、訓練によって鍛えることができると言います。

これってすごいことだなと感心しました。
アイデアを生み出すのは特別なことじゃないよ、誰でもできるよって言われると俄然やる気が出るというものです。

“資料の収集”

アイデアが既存の要素の組み合わせならば、既存の要素をいかに多く知っているかがカギになります。そのための第一歩が資料を集めること。

執筆当時ならいざ知らず、ネットで検索するのが当たり前の今では、資料集めの苦労もだいぶ負担が軽くなっているのではないでしょうか。

この本は核心をついているがゆえに、最初はぼんやりと、なるほどなぁって感じるに留まるかもしれません。具体的な事例を学んだあとに再び読み返すことでより理解が深まると思います。

アイデアのヒント

“いろんな考えを手に入れるほど、アイデアを生み出すための種が増えたことになる”

『アイデアのヒント』は、先ほどの『アイデアのつくり方』をわかりやすく説明してくれる具体例です。

“一つの問題には何百という解き方が、何百という正解がある”

これはまさに可能性そのものですよね。同じことを別の方法で再現してみるというのは、動画を作っているときにも大事なことだと感じます。

他にも「似たものを探す」、「もし、こうだったらと考える」、「ほかの分野の力を借りる」など、まさにアイデアのヒントとなる一冊です。

センスは知識からはじまる

とあるMADの作り方の頃からおすすめしている一冊。

“センスとは知識の集積である”

この本でも、センスやアイデアは特別な才能ではないと言っています。
方法を知ってやるべきことをやれば誰にでも手に入れることができると。

“「共通項」や「一定のルール」がないか考えてみる”

資料を集めたらやることが、検証・分解・再構築です。
どの部分が人を惹きつけるのか、集めた資料を分析して組み合わせのためのパーツを作ります。

この分解作業は、資料集めの段階で軽くカテゴライズしておくと後から整理しやすくなります。

さきの二つに比べると、非常にわかりやすい内容になっています。
奇を衒った言い回しや比喩もなく、アイデアに関する本を初めて読む人にうってつけだと思います。

広告コピーってこう書くんだ!相談室(袋とじつき)

この本には前作があるようですが、先にこちらを読んでしまいました。
前作を未読でも理解できますし、コピーの作り方というより、コピーを作るために必要な考え方といった内容です。

“「逆の視点で考える生活」をすること”

これ、ものすごく重要な考え方だと思います。
人の動画を見て自分だったらどう作るかなとか、自分の動画を見て他の人はどう感じるかなといった、主客を逆転させた視点を持つとアイデアの精度も上がると思います。

“自分らしさ、個性は出そうとしない”

ものづくりをするならば、誰でも自分らしさや、個性を出したいし、出さなきゃいけないと思うものです。
そうではなく、出そうと思わなくても出てしまうもの、それが個性と言っています。

ただ、これは経験を積んで辿り着いた答えであってほしいとも思います。
最初から自分らしさを出さないのは、ちょっと、ね。
でもそうなんだろうな、に留めておきます。

“「○○をやれば、全員一律アタマが働くようになる」ということは、たぶんありえない”

誰かが言った「これが正しい」をやらなければいけないことはない、それぞれに適したやり方を見つける。なんだか、ほどよくアタマが柔らかくなった感じがしますね。

広告コピーについて知らなくても、アイデアづくりに役立つ一冊です。

表現の技術

最後に紹介するのは、即実践できる実用的な『表現の技術』です。

“物語を説明しない”

映像とセリフで別なことをする。
説明しすぎない、見ている人にほんのちょっとだけ考えてもらう余地を残すというのは、まさに表現の技術ですね。

“違和感は答えを教える”

シーンチェンジに違和感を感じる、雰囲気と配色に違和感を感じる、違和感を見つけ出すのは、動画を修正するときに必ずやる作業です。これは自分の動画を客観的に見る訓練にもなりますね。

いかがだったでしょうか。
単純な知識や情報はネットでスクラップできますが、「考え方」を身に付けるには咀嚼して理解しなければなりません。
今回紹介した「考え方」に関する書籍、興味があれば是非読んでみてください。