
今回は、AviUtlの操作Tipsを紹介します。
知っていると便利なものから、意外と知られていないと思われるものまで、参考になればと思います。
カメラ制御と上のオブジェクトでクリッピング


オブジェクトのウィンドウ左上にある二つのボタン。
左側のカメラマークのボタンを押すと、オブジェクトをカメラ制御の対象にします。この方法だと、オブジェクトを拡張描画にすることなくカメラ制御の対象にできます。
右側のボタンは、”上のオブジェクトでクリッピング”です。ボタン一つでオン/オフが切り替えられます。
区間の選択


ウィンドウ上部の表示は、タイムラインに置いたオブジェクトと同じものになっています。中間点を打てば、今どの区間にいるかを明るい青色で表してくれます。
パラメータの移動時など、タイムラインを見ずに数値を設定できるので便利です。

また、ウィンドウ上部のバーで右クリックを押すとメニューが出てきます。
中間点を均等配置にしたり、特定の区間の長さを指定したりできます。
XYZ移動を別々にする

通常XYZ移動は、どれを選択してもXYZすべてが対象になります。
[Shift]を押しながらXやYの移動方法を設定すると、XのみYのみを動かすことができます。
ここではXYは移動させていますが、Zは指定していないので右側のパラメータがグレーになっていますね。

XYZを別々に移動させたからってなんなのさっというわけで。
試しに円を右上から左下へ移動させてみます。
このとき、Xを直線移動にし、Yをイージング(トラックバー版)の39番に設定すると上画像のような軌道をとります。

移動方法を別々にするだけでこのような動きが作れます。

XYに異なるイージングの番号を指定していろんな動きを試してみてください。
イージングの移動方法を指定する際のポイント。
1.[Shift]を押しながら[イージング(通常)@イージング]を押します。最初のXやYは普通に押して問題ありません。
2.再びXまたはYを押し、メニュー一番下の設定[]を[Shift]を押しながらクリックします。番号は普通に入力してOKです。
拡張編集のレイヤー


拡張編集の左側、レイヤー番号上で右クリックするとメニューが出ます。
BGMのようにわかりやすくレイヤー名を変更してみます。元に戻す場合は、名前を空欄にするとデフォルトに戻ります。
さらにレイヤーをロックすることで意図しないオブジェクトの移動を防ぐことができます。レイヤーがロックされると、右上に赤い三角が表示されます。


座標のリンクにチェックを入れると、レイヤー番号の左側に青いラインが表示されます。
このレイヤーに置かれたオブジェクトは座標がリンクされます。ひとつだけ最初に設定すれば、あとから追加するオブジェクトの座標が自動でリンクされます。
位置の修正もひとつするだけで同レイヤーのオブジェクトすべてが変更されます。
座標のリンクが上手くいかない場合は、一度XYZ座標を直線移動などにしてから移動無しにしてみてください。
Ctrlで一括操作


色が異なる円があります。[Ctrl]を押しながらオブジェクトを選択することで複数選択をすることができます。[Ctrl]を離すと解除されます。
これはよく知られているんじゃないでしょうか。


では、その状態で[Ctrl]を押したまま色をクリックします。3つの円すべてが同じ色になりました。
この方法だと、色だけでなく拡大率、透明度、テキスト同士ならフォントなどの変更が一括で行えます。
複数オブジェクトを選択し、[Ctrl]を押しながらパラメータを設定です。
テキストと図形では、色のパラメータ設定が違うため変更できなかったり、同じサイズというパラメータでも変更がきかないものもあるようです。



オブジェクトを複数選択した状態で右クリック→[長さの変更]でオブジェクトの長さを指定すると、選択したオブジェクトの長さをそろえることができます。
隣り合うオブジェクトに影響させない


隣り合うオブジェクトがある場合、片方のオブジェクトの長さを変更すると、もう片方のオブジェクトもつられて伸縮します。
ときに、これが煩わしいと感じることがあります。


拡張編集上で右クリック、環境設定を出します。
その中の[オブジェクトの端をつまむ時に隣接するオブジェクトも選択]のチェックを外すと、目的のオブジェクトだけを縮めることができます。
いかがだったでしょうか。
AviUtlの操作Tips、参考になれば幸いです。