AviUtl、時間とパラメータを分ける

2020年3月17日

今回は、オブジェクトの移動に関して、時間とパラメータを分けてみていきたいと思います。とりわけ、移動毎にイージングを変えたいとき、全体でひとつの緩急をつけたいときなどに役立つと思います。

AviUtlで必須のスクリプト、イージング(トラックバー版)
AviUtl、覚えておきたいイージングの基本

直線移動とイージング

直線移動の軌道です。それぞれの座標を直線で結んでいますね。

移動は一定の速度で進みます。

移動方法をイージングにしたときの軌道です。直線移動と変わりませんね。

イージングを使うと動きに緩急をつけることができます。また、イージングは移動区間毎に適用されます。

イージングを移動区間毎ではなく、全体として適用したいときは、イージング(補間移動)を利用します。イージング(補間移動)の軌道は直線ではなく、丸みを帯びたものになっています。

イージング(補間移動)を使えば、移動全体にイージングをかけることができますが、補間移動になるため、座標を直線で結ぶことができません。

座標間は直線で結び、移動方法はイージングをかけたい!

時間制御

そんなときは時間制御を使ってみます。
座標のパラメータは円(図形)のオブジェクトに任せて、移動の速度は時間制御で調節します。

円(図形)は直線移動で座標を移動させます。時間制御を出し、位置の移動方法にイージングを指定します。

時間制御にイージングをかけることで、直線移動の軌道を取りつつ全体としてイージングが適用された動きを作ることができます。

パラメータを分ける

時間とパラメータだけでなく、パラメータもそれぞれに分けて考えることができます。例として、直線移動で左下から右上へオブジェクトを移動させます。これはXYの移動がともに直線移動なので、座標間を直線で結んだ軌道になっています。

AviUtlでは、[Shift]+クリックで移動方法を指定することでXYZの座標をそれぞれに指定することができます。ためしに、Y座標だけを直線移動からイージングに変えてみます。

Y座標だけをイージングの31番にしてみました。どうですか、イージングのグラフと同じ軌道を取っていませんか。X座標は直線移動で、Y座標だけイージングのようにパラメータもそれぞれに指定することができます。

では、X座標とY座標の移動方法の違いを利用して、円が弾む動きを作ってみます。

円(図形)をX座標移動させました。X(-300→0)です。別オブジェクトで今度はX(0→300)です。
ポイントは直線移動にすることです。ちなみに、Yは150で固定です。

この円(図形)オブジェクトはX座標だけを担当します。

基本効果から座標を出します。こちらはY座標のみを担当します。そして、Y座標の移動をイージングの2番に指定。

円(図形)が放物線を描いて落下していきます。

もう一方の弾んで上昇するオブジェクトはイージングを3番にしました。

細かいポイントですが、切り替わりに同一座標となる瞬間があるので、1フレームだけ重ねると動きがスムーズになります。

弾むアニメーションの記事で紹介した使用例も同様にして作られています。
円(図形)はX座標を、座標[メディアオブジェクト]はY座標をそれぞれ分担しています。

基本効果の拡大率で作る、弾むアニメーション
今回は、基本効果の拡大率を使って、ぽよんと弾む動きを作ってみたいと思います。 下準備 弾むアニメーションには、ひとつ下準備が必要になります。それは、オブジェクト…
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弾むスクリプト

単純にオブジェクトを弾ませる場合には、ルートフォルダの弾むや、みょんさんの自由落下と衝突を使ってみるのもいいと思います。

AviUtlスクリプト 「自由落下と衝突」 v1.0

AviUtlで余韻を残す動き、減衰振動
今回は、kaisatsuさんの減衰振動を紹介したいと思います。 減衰しながら振動するようなAviUtl用トラックバー変化スクリプトを作成したので配布します。以下…
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いかがだったでしょうか。
イージングを使った動きを作るときには、中間点だったり曲線の軌道だったりが壁となって上手くいかないことも多いと思います。そんなときには、時間とパラメータを分けて考えてみてください。

機会があれば、是非試してみてください。