AviUtl、図形を使ったリボンの作り方

2022年5月11日

今回は、図形を使ってリボンを作り動かしてみます。こうしたモーションはマスクやクリッピングなどの基本的な操作が必要となってくるので、AviUtlとモーションの練習にうってつけだと思います。

リボンの端

まずはリボンとその端についてです。長方形の帯を作ります。四角形に斜めクリッピングで幅を調節したり、なごみくさんの値で図形というカスタムオブジェクトを利用するのもありですね。作り方はたくさんあります。

そこへマスクをかけます。マスクの種類は三角形にします。マスクの反転にチェックを入れるとオブジェクトの一部がマスクのかたちに切り取られます。回転とXY座標で左端に寄せて切れ込み部分を作ります。

切れ込みの深さは三角形の縦横比をいじることで調節することができます。追加でマスクをかけ、同じように反対側も処理すれば一本のリボンの完成です。

折り畳み

こちらはリボンの帯の完成画像です。ポイントは折り畳み部分ですね。

左端を見てみるとリボンの帯は三つのパーツに分けられています。

リボンの端は先ほどの要領でマスクを利用して作ります。そこへクリッピングをかけて不要な部分を切り取ります。

XYともに少しずらして配置します。リボンの端の部分は手前の帯よりも後ろに置きますが、同じ色だとわかりにくいので、作っているときは一時的に別の色にしておいてもいいですね。

続いて中間の折り畳み部分を作っていきます。

帯の部分をコピペします。ショートカットキーはCtrl+Dです。

そこへ基本効果の領域拡張をかけます。下をリボンの端に合わせて拡張し、塗りつぶしにチェックを入れます。こうすることでサイズを変更せずとも図形の一部分だけを拡張することができるので便利です。

クリッピングをかけて右側を切り取ります。これもリボンの右端に合わせます。

斜めクリッピングをかけ折り畳んだように見えるよう調節します。ここは細かい調節が必要です。

折り畳み部分は手前の帯とリボンの端部分の間に配置します。これで片側は出来上がり。

反対側も同様に処理すればリボンオブジェクトの完成です。

動かしてみる

リボンの端、折り畳み部分、帯それぞれクリッピングをかけます。

左側をオブジェクトが消えるまでクリッピングしてから値を0へと移動させると線を引くように帯が出てきます。動きに合わせて折り畳みの部分は右側をクリッピングします。

各部分が滑らかに繋がるようにタイムライン上のオブジェクトを調節します。

応用と使用例

リボンの作り方を覚えたら、あとはデザインですね。リボンの端を左右でずらしたもの。

帯を二本にしたもの。

リボンの柄パターン。

さつきさんの斜めブラインドをかけてストライプやボーダー柄が作れます。ティムさんのハーフトーンスクリプトをかけるとドット柄に。カスタムオブジェクトのチェック柄もいいですね。

リボンの帯でタイトル出し。

リボンをつけたステッカー。

いかがだったでしょうか。
図形を使ってリボンオブジェクトを動かす、機会があれば是非試してみてください。