画像を使って負担を軽くする、AviUtl編集術

2019年10月3日

今回は、重くなりがちなAviUtlの編集を、画像を使って負担軽減する方法を紹介したいと思います。

動画編集は重い

どんなにいいPCを使っても、動画編集は基本重いです。

・サイズの大きなテキスト
・グローやぼかしなどのエフェクト
・同一フレームに多数のオブジェクト

今まで編集してきて重いと感じたのは、こんなところでしょうか。

1920×1080のような大きなサイズの動画は、素材にする際に1280×720にリサイズしてしまいます。1280×720に小さくリサイズするだけでも結構軽くなります。

このような重くなりがちな編集を、画像を使って軽くしようというのが今回のテーマです。

テキストの場合

テキストは、サイズが200を超えたあたりから重く感じます。
たった五文字でもプレビューはカクカクします。

テキストオブジェクトは、文字数が多くなるほど重くなります。
3秒間のテキストオブジェクト、サイズ256の「あいうえお」を出力してみました。

結果、27.3秒かかりました。
3秒間テキストだけの動画に27.3秒です。

おもしろいことに、同じあいうえおでも、「あ」「い」「う」…と一文字ずつ別オブジェクトにすると軽くなりました。

結果、15.8秒。

最後に「あいうえお」を画像にして出力してみました。

驚きの速さ、3.2秒。
オブジェクトの長さとほぼ同じ時間で出力できました。

やはり画像は軽いと言えます。

使い分け

文字について、テキストを使うべきか、画像を使うべきかの分かれ目は、その文字を動かすかどうかで決めます。

アニメーション効果をかけ、「文字毎に個別オブジェクト」にチェックを入れる編集はテキストでなければいけません。

それ以外、例えば単純に座標や透明度、拡大率などを移動させて使うテキストは画像でもいいと思います。

このような大きな文字をただ横へ移動させるだけの場合、画像を使えばとてもスムーズに編集できます。

サイズが大きく重たいテキストは、画像にすると軽くて使いやすくなりますね。

実際の編集で活用してみる

この動画は、AviUtl内で完結します。

ただし、線の一本一本に動きをつけているためオブジェクトの数が多くなっています。

問題は、動きが終わった後です。

続けてNO.02を出す場合、すでに動きが止まったNO.01のオブジェクトはひとつのオブジェクトとして扱ってもいい状態になっています。

テキストのところでも言いましたが、座標や透明度、拡大率などをいじるだけなら画像で構わないのです。

動き終わったNO.01を画像にしてしまいましょう。
現在フレームの画像化は、PNG出力プラグインを利用しています。場面に応じてアルファPNGを使い分けてみてください。

NO.01だけでも30近くのレイヤー数を使っていたのに、NO.02も同時に登場させるとなると、同一フレームに60ものオブジェクトを並べることになります。

動きの終わったNO.01を画像として扱えば、その分編集が軽くなります。

NO.01とNO.02どちらも登場し終わったなら、10もいかないレイヤー数で編集することができます。

これなら大分軽く編集できると思います。

シーンを利用する

タイムライン上のオブジェクト数を減らす方法のひとつは、Scene機能を利用することです。
Scene内で編集して、Rootでシーンを呼び出します。

複数オブジェクトで構成されているものも、シーンを呼び出せばひとつのオブジェクトとして扱えます。

シーンオブジェクトの再生速度を0にすると、シーンを画像のように扱えます。
再生位置はシーン内のフレーム数です。お好みの場面を出して調節してください。

ただし、元は複数オブジェクトの集まりなので画像と同じように軽くなるということはありません。重ければPNG出力で画像にしてしまうのがいいと思います。

使用例

カット毎にそれぞれが別オブジェクトでなければならないシーンと、画像で済むシーンを使い分けたもの。

動画編集に慣れ、Sceneを扱えるなら、かなりすっきりしたタイムラインになると思います。

いかがだったでしょうか。
登場し終わったオブジェクト群は、画像にして扱うとたったひとつのオブジェクトで済みます。デメリットとしては、修正のたびに画像を更新しなければならないところでしょうか。

できるだけ少ないレイヤー数で編集できれば軽くなりますし、オブジェクトが1フレーム足りないなどの編集ミスも減ると思います。

機会があれば是非試してみてください。